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Dragon Quest外伝 〜虹の彼方へ〜
Lv2  イシュラナの洗礼
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 だがこの質問をした途端、ヴァロムさんは目を閉じ、無言になったのだ。
 この様子を見る限り、何か色々と考えているのだろう。
 暫くすると、ヴァロムさんは口を開いた。
「……あの呪文はな、儂の知る限り、ある系譜の者しか使えぬのだ。だから驚いたのじゃよ」
「ある系譜?」
「うむ。あの呪文はイシュマリアの子孫である王家の者にしか使えぬのじゃよ。しかも、王家の者なら誰でもというわけではない。ごく一部の限られた者達にしか使えぬ呪文なのじゃ」
 要するに、俺がそんな魔法を使えること自体が、おかしいのだろう。
 ヴァロムさんは続ける。
「まぁそれはともかくじゃ。儂の前以外では、あの呪文は唱えぬ方がよいな。要らぬ誤解を招く恐れがある」
 もしそれが本当ならば、確かにそうだ。
 王族が絡んでくるとなると、面倒な事になりそうな気がする。
 いや、かなり高い確率でそうなるだろう。
「そ、そうですね、俺も気を付けます」
「うむ。まぁそれはそうと、お主も魔力を使い果たしたじゃろうから、今日はあまり無理は出来ぬな。じゃからこの後は、この地での常識について教えるとするかの」
「はい、よろしくお願いします」
 というわけで、今日はこの後、イシュマリアの一般教養を学ぶことになったのである
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