お菓子な森(2)
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うだな」
「ええ!? 主!? それは駄目です! 危険です!
逃げましょう、ツギハギさん、赤ずきんさ……」
「ネェ? アナタ なにしてるのですか?」
「ん!!? なぜ話しかけているんですか!!」
『ブツブツブツ』
少女は無反応
「ネェー、ネェー聞こえていますかー?」
『ブツブツブツ』
何度話しかけても少女は鳥籠になにかを語り掛けている。
「赤ずきんさん…放っておきましょうよ…その人 変ですよ…ヒッ!?」
ピノキオが小さく悲鳴を上げた 鳥籠の中身を見たからだ
中身? 鳥籠には黒い固まりが入っているのが見える
中身がなんなのかここからじゃ よく見えない
「……これは、頭部か?」
中身は頭だった
人間の頭だった
『フフフ。兄さま…』
少女は鳥籠に入った自分とそっくりな顔に語り掛ける
『ヘンゼル兄さま……今日も日差しが暖かく、ピクニック日和ですね。
フフフ、そんなに慌てなくても大丈夫ですよ。全部食べたりしませんから』
俺達など 見えていない/見ていない
少女には鳥籠の中身しか 見えてない/見ていない
「ネェ? それはボール? ボールでしょ?」
「あ、赤ずきんさん!? それはボールじゃないです! ……人間の…うっぷ」
人間の頭と言おうとして、吐きそうになるピノキオ。
相手をしてくれない少女が持つ ボールという玩具をみつけた赤ずきんは
「え〜〜〜い♪ お空へ飛んでゆけ〜アハハハッ♪」
"ボール”を空高く蹴り上げた
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