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オズのジュリア=ジャム
第一幕その七

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「他の誰かと一緒に行ってね」
「いつも通りですね」
「そうした方がいいですね」
「私達はオズの国のことなら隅から隅まで知ってるから」
 伊達にずっとこの国にいて数えきれないだけの冒険をしている訳ではないのです。
「だからね」
「その時はですね」
「どなたかと一緒ですね」
「そうして行かないと駄目ですね」
「いつも通りに」
「そうしてですね」
「そうしてね」
 絶対にと言うオズマでした。
「そこはしっかりとね、あと私は」
「オズマ姫はですか」
「今回もね」
 このことは残念そうに言うオズマでした。
「忙しくてなのよ」
「そうなんですか」
「また貴方達と一緒に行きたいけれど」
 それがというのです。
「残念ながらお仕事があって」
「だからですか」
「行けないんですね」
「そうなの」
 残念そうに言ったオズマでした。
「だから他の娘と一緒に行ってね」
「とはいってもね」
 今度はドロシーが五人に言いました。
「私達もなのよね」
「ドロシーさん達もですか?」
「今回は」
「そうなの、私達三人で臆病ライオンや腹ペコタイガー達と一緒にね」
「冒険に行かれますか」
「そうされるんですか」
「そうなの」
 こう五人にお話するのでした。
「カドリングの方までね」
「じゃあ行く方向も違いますね」
「人魚の国はマンチキンにあるっていいますし」
「それじゃあですね」
「ドロシーさん達ともですね」
「そうなの、じゃあ誰と一緒に行ってもらうか」
 ドロシーも考えました、そしてです。
 ドロシーは少し考えてです、ふとひらめいたお顔になってそのうえでオズマに言いました。
「ねえ、ジュリアはどうかしら」
「ジュリアに?」
「そう、一緒に行ってもらったら?」
「えっ、私ですか?」
 ジュリアはドロシーとオズマのやり取りに驚いて応えました。
「私が冒険に」
「いや、貴女も一緒に行くことあるじゃない」
 ドロシーはそのジュリアに応えました。
「冒険に」
「それはそうですが」
「オズマのお付きだから?」
「それでいつも行ってますが」
 しかしというのです。
「ですが」
「そういえばそうね、貴女の冒険はね」
「いつも姫様とご一緒にです」
 メイドとしてというのです。
「ですから率先してというのは」
「そういえばなかったわね」
「基本ここにいることが多いわよね」
「そうよね、ジュリアは」
 ベッツイとトロットもお話します。
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