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Angel Beats! 空を駆ける銀の翼
戦線の敵
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北上の入隊後、彼らはSSSの本部に戻っていた。
「さて、北上くん、これであなたは我が・・・えっと今はなんだっけ」
「死んでたまるか戦線です」
「そう!死んでたまるか戦線の一員となったわけだけど、一応もう一度自己紹介しとくわね。 私は仲村ゆり、この戦線のリーダーよ。戦線のみんなからはゆりっぺと言われているわ。よろしくね。」
「彼女は遊佐さん。通信士をやってるわ。」
「遊佐です。よろしくお願いします。」
「大日本帝国海軍上等飛行兵曹の北上 晃だ。三四三空に所属していた。宜しく頼む。」
「さて、自己紹介も終わった所で貴方に知ってもらいたいことがあるわ。一つ目は我が戦線の敵、天使についてよ。悪いけどカーテンを閉めてもらえるかしら。」
「ん?ああ。」
北上がカーテンを閉めると、スクリーンに銀髪の少女が映し出された。
「これが天使よ」
ゆりが苦々しい顔でそう言った
スクリーン上に銃を持った少年達が少女を撃つが、少女の周りに透明な半円形のドームが出来る。そのドームに銃弾が当たるとまるで少女を避けるように弾道が曲がっていた。更に少女の腕からこれまた半透明な剣が、なんと”生えた”のだ。そこからは一方的な惨殺劇であった、次々に少年達が剣に刺されていき、最後の一人が倒れた所で映像が終わった。
「なんだこいつは」
「だから、これが天使よ。人には無い力を持っているの。」
「成る程、貴様等が天使と言うのも理解できる。」
「これがこの戦線の敵なの。貴方もいずれ戦って貰うわ。」
「それは分かった。だがこの映像はなんだ?こんな天然色で綺麗な映像を見たことがないのだが。」
北上「誤魔化しは聞かない」と言うような目で遊佐とゆりの方を向いて言った。
「そうね・・・」
ゆりは遊佐の方を一瞬だけ見て、決心したように北上の方を向いて話し始めた
「多分・・・いや、ほぼ確実に貴方がいた時代と私達がいた時代とは半世紀以上の差があるわ。」
「半世紀以上の・・・差」
「そうよ。さっき貴方が見た映像は私達の時代には普通にある物を使った映像なのよ。」
「そうか・・・。そうだ、一つ聞いても良いか?」
「っ・・・良いわよ。」
「そうか、ならば・・・貴様等は日本人か?それとも・・・米国人か?」
「えっ、私達は日本人だけど・・・」
ゆり達はまるで拍子抜けしたような顔で答えたが、北上は安心したような顔で そうか と、一言言っただけだった。
「そうだ、北上くん。貴方をSSSのみんなに紹介したいから・・・そうね、17:10にここに来てくれないかしら。」
「分かった。」
「そうだ、この部屋に入る時は『神も仏も天使も無し』そう言って入って来てね。そうしないとトラップが発動して窓の外まで飛ばされるから。」
「了解した。敵味方識別のための合言葉みたいなものか。」
「そうよ。
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