暁 〜小説投稿サイト〜
レーヴァティン
第十三話 狩人その十一

[8]前話 [2]次話
「深い、秘境の様な場所にいます」
「そのドラゴンはか」
「この森程ではないかと、それに」
 順一はさらに話した。
「森の中にいて洞窟等にはです」
「いないか」
「はい、そのドラゴンは」
「じゃあグリーンドラゴンじゃないのか?」
「森にいるドラゴンはこのドラゴンですが」
 このことは間違いないというのだ。
「果たしてグリーンドラゴンか」
「ここはあれだな」 
 久志がまた言ってきた。
「三人で見て回るしかないか」
「この森の中を」
「このままか」
「結局それしかないだろ」
 こう仲間達に言うのだった。
「やっぱり」
「確かにな」 
 智が久志のその言葉に最初に頷いた。
「空から見ないでもしないとな」
「そうだろ、だからな」
「いえ、一つ手があります」
 ここで順一が言ってきた。
「森全体を見ることが」
「どうするんだよ」
「空を飛びます」
 こうするというのだ。
「そうしてです」
「空をか」
「はい、舞空の術がありますので」
「それを使ってか」
「空を飛べばです」
「上から森全体を見渡せるか」
「魔術師の術でありますので」
 その舞空の術がというのだ。
「あります、ですから」
「それを使ってか」
「私が使えますので」
 他ならぬ順一自身がというのだ。
「空から観てきます」
「頼めるか」
「はい、では今から」
「そこで何か見られればいいな」
「ドラゴン自身が発見出来ればさらにですね」
「いいな」
「そうですね、では」
 こうしてだ、順一は早速智の家を出て空から森を一望した、そうしてから家の前で待っていた久志と智に言った。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ