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ユキアンのネタ倉庫
ダンジョンに命の使い道を求めるのは間違っているだろうか?
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んなに低いの?」

「ちょい待ち。更新前のステイタスは覚えとるか」

「写してもらった紙があります」

ポケットから折りたたんだステイタスの紙を渡す。

「低い。アレとまともに戦っとるのにこれは低すぎや。ティオナの半分も上がっとらん」

「ええっ!?嘘でしょ」

「ホンマや。これは、経験の殆どをスキルの方に持ってかれとるんやろな。割合で経験がアビリティから削られとるんやろ。若干、というより一文字だけやけど文字化けしとらへんものがあるさかいな」

経験がスキルに持って行かれて文字化けが解除される。まさか、この世界のどこかにゴルディアス結晶が育っているのか?もしくは、向こうにある島のミールのゴルディアス結晶が育っている?なるほど。オレがこの街に命の使い道があると感じたのは間違いじゃなかったんだな。ここでゴルディアス結晶を育て上げる。それが、オレの命の使い道だ。

「ありがとうございます、ロキ様。それが分かっただけで十分です」

「ウチからも保証しといたる。恩恵に問題はないってな。ホンで、次はウチラの番なんやけど、まずはレフィーヤを助けてくれてありがとう。話を聞く限りじゃあ、まともに食らっとったら本気でやばかったはずやからな」

「間に合って良かったです。島じゃあ、間に合わないことが何度もあったものですから」

「そうか。それは辛かったやろうな」

「話しておいて何ですが、この話は止めておきます」

「まっ、湿っぽいのは止めとこか。そんでや、レフィーヤを助けてくれたお礼を考えとったんやけどな、武器も防具も自分で用意できるやろうし、あんな特殊な物はオラリオにもあらへんからな。だから、どんなお礼がええ?」

「本来なら断っていたのですが、ロキ様のおかげで目標が出来ました。オラリオには目標を探しに来ていたものですから」

「目標?」

「オレのスキル、『祝福』を育て上げる。それがオレが産まれた役目で、今のペースだと間に合わなくなるかもしれない。その為に、ロキ・ファミリアの遠征に参加させて欲しい」

「役目?間に合わなくなる?」

「あくまで直感だけど、間違っていないはず。島のためにオレがやらないといけないんだと思う」

「嘘を言っとる感じはせえへんな。せやけど、甘くみとると簡単に死ぬで」

「構わない。命がけなのは故郷でもいつものことだったよ。ダンジョンはまだ楽な方だ」

フェストゥムとそれに対抗するためのファフナーの両方から殺されそうになるんだからな。怪物や地形だけを相手にできるダンジョンはまだ楽だ。

「はっ、コレだから雑魚は甘えんだよ!!いくら便利なスキルがあろうが、弱けりゃ他を巻き込んで死にやがる。オレはゴメンだぜ!!」

「ベート・ローガだったね。つまり強ければ問題ない
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