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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
49部分:第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその三
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第五話 張飛、馬超、顔良及び文醜と競うのことその三

「山越だったわね」
「はい、山岳民族です」
「かなりの手強さです」
 二人の話は続く。そうしてだった。
「その彼等を攻めようとしています」
「江南も統一されようとしています」
「そうね。私や麗羽だけでなく」
「そして擁州には董卓殿が」
「あの方もかなりの勢力を築いています」
 その彼等もいるのだった。
「次第に勢力がまとまってきていますね」
「益州と徐州以外は」
「あと幽州に誰かいたような気がするけれど」
 曹操も忘れている存在があった。
「麗羽はあそこも狙っているのだったわね」
「はい、涼州を手に入れればおそらく次は」
「それからどうなるかですが」
「麗羽とは本当に幼い頃からの付き合いだけれど」
 実は二人の関係はかなり古いものだった。
「私達には攻めようとはして来ないようね」
「それよりも華琳様を配下にしようとしているのでは?」
「そうなれば」
「私は誰の下にもつくつもりはないわ」
 このことははっきりと言うのだった。
「例え誰でもね」
「それでは私達も」
「このまま勢力をですね」
「そう、そうするわ」
 こう言ってであった。彼女達も今は自分達の勢力の拡大にと充実に専念していた。群雄達も少しずつだが確実にそれぞれの地位を確立させていた。
 そしてその袁紹は。まずはまた審配と話していた。
「匈奴は問題ないのですね」
「はい、彼等を兵とすることにも成功しています」
「わかりましたわ。では兵とした彼等は」
「はい」
「花麗達に訓練をさせて取りこまさせて」
 そのうえで、だった。
「その分領民達の兵役を減らさせますわ」
「それで宜しいかと。民は街や村で仕事をさせるのが一番です」
「三つの州はそうして内政を整え」
「涼州もまた」
「その通りですわ。そしてそれからは」
「幽州を」
「あそこには誰かいたような」
 曹操だけでなく袁紹も忘れていた。
「誰でしたかしら」
「さて」
 しかも審配もだった。
「誰かいたような気がしますが」
「そうでしたわね。まあとにかくそちらは斗詩と猪々子に任せまして」
 見事なまでに忘れてしまっている。
「着々と進めていきましょう」
「そうですわね。そして華琳は」
「曹操はどうされますか?」
「あの娘は特別ですわ。戦うことなく全て手中に収めたいですわ」
「そうされますか」
「ええ、それでは」
 また言ってであった。袁紹の言葉は続く。
「はい、そして内政は」
「水華と恋花を」 
 二人の名前が出された。
「すぐに」
「はい、では田豊殿と沮授殿をこちらに」
「それと」
 まだ言うのであった。
「陳花と青珠、赤珠もですわ」
「荀ェ殿に辛評殿、辛?殿もですか」

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