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星河の覇皇
第六十三部第五章 会見の申し入れその六

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「かなり減った」
「そうした者達は」
「海賊、テロリストが掃討されていってだ」
 彼等と結託していた者達もというのだ。
「見付けだされてだ」
「処罰されていった」
「そうなっていったからこそ」
「かなり減ったのですね」
「今の状況でも」
「そうだったのだ、まだだ」
 こう話すのだった。
「以前はさらに多かったのだ」
「今の状況でもですね」
「まだ」
「そうなのだ、民主主義も欠点があるということだ」
 その言論の自由に付け込む輩がどうしても出て来るというのだ、そして力を持つというのである。こうしたことを話してだった。
 そうしてだ、また言うのだった。
「私も民主政治であるべきだと考えている」
「統一されたサハラも」
「そうであるべきとですね」
「その方が多くの有益な考えを得られる」
 民主政治の利点であるそれが役立ってくれるというのだ。
「無論無益な考えも多く出るがな」
「しかしその中からですね」
「有益な意見を」
「私は見抜いて手に入れる」
 そうするとだ、シャイターンは自信に満ちた声で弟達に言い切った。
「だからだ」
「統一してからもですね」
「サハラは民主政治ですね」
「他の国々と同じ様に」
「そうしたシステムであり続けるのですね」
「議会政治と普通選挙、言論と表現の自由は保障する」
 そうしたことを全てというのだ。
「私への批判、誹謗中傷もな」
「罵倒であってもですね」
「規制しませんね」
「言いたいのなら言えばいい」
「それもどれだけでも」
「構わないのですね」
「そうだ、言いたい者は言うがいい」
 今回も自信に満ちた言葉で言うのだった。
「誹謗中傷や罵倒を言って気が済むのならな」
「国家機密でもなければ」
「構わないというのですね」
「所詮言うだけだ」
 そうしたことを言う輩はというのだ。
「だからだ、私は何も言わない」
「そうした中傷や罵倒に」
「一切何も」
「そうしていく。しかしだ」
 民主政治ではあろうとも、というのだ。
「皇帝の権限はな」
「国家元首である皇帝のですね」
「その権限はですね」
「強いものにする」
 国家の象徴である国家元首ではなく、というのだ。
「共和制の国家元首の様にな」
「国政を動かす」
「そうした立場でいるのですね」
「主権者だ」
 国家の、というのだ。
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