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ドリトル先生と悩める画家
第十一幕その五

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「そういうことでね」
「それじゃあだね」
「そうしたことも受け入れて」
「それでお祭りに行くのね」
「僕達も」
「うん、そうなるよ」 
 先生は穏やかな声で皆に答えました。
「だからね」
「それじゃあだね」
「皆で仲良くだね」
「神主さんもお坊さんも見て」
「明るく楽しくだね」
「お参りするんだね」
「そうだよ、考えてみれば僕も」 
 ここで、です。先生はついくすりとなりました。そのうえでこんなことも言いました。
「キリスト教徒だけれど神社にお参りしているよ」
「あっ、そういえば確かに」
「先生もそうだね」
「私達も洗礼受けてないけれどね」
「キリスト教の神様信じてるし」
「教会にも行ってるわ」
「けれどね」
 皆もキリスト教を信じています、それで気付いたのでした。
「今じゃ神社にお参りして」
「お寺にも行くし」
「天理教の教会でお話したりするわ」
「そうなんだよね、だから僕も一緒かな」
 こうも思うのでした。
「日本の人達ともね」
「そうした意味でもすっかりなのね」
「先生日本に馴染んだのね」
「そうなのね」
「そうみたいだね」
 笑って言った先生でした。
「宗教でもね」
「昔は結構キリスト教の教えに型にはまってたわね」
「そうだよね」
「僕達にしても」
「昔はもっとね」
「キリスト教一辺倒だったわ」
「それがかなり変わったね」
 先生の口調はしみじみとしたものになっていました。
「僕も皆も」
「ううん、何かね」
「日本に来て特によね」
「他の宗教でもね」
「普通に施設に入ったり関係ある人とお話したり」
「そうなったね」
「かなり変わったよ。戎祭りなんてね」 
 それこそというのです、このお祭りも。
「もうそれこそだよね」
「そうそう、完全に日本のお祭りね」
「商売繁盛の為の」
「出店が一杯出ていて賑やかで」
「楽しいのよね」
「出店の食べものがまた美味しいんだよね」
 先生は笑顔でこちらのお話もしました。
「これがまた」
「そうそう、焼きそばとかお好み焼きとか」
「たこ焼き、いか焼きってね」
「ベビーカステラにクレープにたい焼き」
「あとりんご飴とか」
「ああした日本の軽食が一杯出ていて」
 それでというのです。
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