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詩集「Variationen」

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ねぇ、いつか語り合った
あの青空の下の桜
君はまだ憶えてるかな?

笑いながら二人歩いた
夕暮れの細い通学路
ただ何となく別れ難く
舞う花びらを眺めてたね

少しだけ淋しい毎日
それがどうしてなのか知りたくて
いつも空回りしてた…あの頃…

今はとても遠くなって
やっと分かった気がするよ…

ねぇ、いつか語り合った
あの目映いばかりの桜
君はまだ憶えてるかな?
ヒラヒラと…
舞い落ちて…


終りがないなんて思ってた
幼い想い幻ででもいつかは離れゆく
心のどこか…知っていたんだ…

桜咲い時代(トキ)を彩り
過ぎる月日の早さ垣間見る
翼広げること恐れ…戸惑った…

言葉伝えることもなく
落ちる花びら胸に痛い…

あれから何年経ったのかな?
君は笑っているのかな?
ただ記憶にある君の笑顔は
いつまでもこの桜のように優しく
僕の心の中…咲い続けてる

ねぇ、いつか語り合った
あの青空の下の桜
君はまだ憶えてるかな?

ヒラヒラと…
舞い落ちて…

記憶の中…
君の姿さえ…
染め上げて…




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