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詩集「Variationen」
冷たい今が愛しくて

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手の中のカップから
紅茶の香り広がってく
覗き込んで映るものは
飾らない自分の素顔

コロコロ転がってく下り坂
葉のない桜空を突く
真冬の夕暮れ…永遠(トワ)に離れてく

冷たい今が愛しくて
幼い感傷(キズ)を抱いてる
求めたものは大きすぎて
繋いだ手を放したのは…どっち…?


白銀の絨毯が
黄昏の紅に染まってく
目を細め見上げた空は
いつもよりどこか…淋しげで…

遠くへ走り去るcar light
愛しい誰か待っている?
沈む太陽が…心に痛いよ…

冷たい今が愛しくて
儚ない想い詩(ウタ)にする
純白の花散り始めて
温もりをなお欲しがるのは…なぜ…?

一番星輝いてる…遠い空
見えない翼広げてるようで…

冷たい今が愛しくて
幼い感傷(キズ)を抱いてる
求めたものは大きすぎて
繋いだ手を放したのは…どっち…?




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