暁 〜小説投稿サイト〜
北欧の鍛治術師 〜竜人の血〜
聖者の右腕U
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だと思うが?」
「それより先は聞きたかねぇよ」
「ーーーハッ??」
「あ、姫柊起きーーー」
古城が言い切るよりも早く、雪菜は背中のギターケースから雪霞狼を引き抜いてアインに向けた。
「アイン・フィリーリアスさん。あなたは何者ですか?」
「・・・アルディギア人」
「そう言うことではなく、あなたは人がそれでないものかと聞いているんです!」
「どちらでもあり、どちらでもない。これが答えだ」
「しらばっくれないでください!あなたからは確かに魔力反応がありました。先ほどの跳躍も人の力でできるものではありません」
「あの宣教師を相手する事があったらいずれ話してやるよ。それと、俺がここまでの移動に費やした時間が5分。ここで駄弁ってたのが2分。学校らしき建物が見えるのはすぐそこ。さて、君らはどうすべきかな?」
「姫柊、凪沙を頼んでいいか?」
「いいですけどなんで私が??」
「倫理的にもなんかやばい気がするし浅葱たちに何言われるか分かったものじゃないからな」
「1分経過〜」
「走れ姫柊っ!」
「全力疾走だけはダメですよ先輩??」
「荷物は俺が持つから凪沙を頼むぞ??」
凪沙をおぶった雪菜と三人分の荷物を持った古城が慌ただしく校舎に向かって行くのを見送ったアインは疲れた表情で踵を返して徒歩で商業地区らしき所へ向かう事にした。
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