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【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。
0088話『七夕の準備』
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ご無沙汰しています」
「おお。提督のお嬢さん。よく来てくれましたね。本日は視察ですかな……?」
「はい。それもあるんですけどうちでも七夕の準備もしたいと思いまして笹の葉を数本いただけないかという相談に来まして……」
「そんな事でしたか。でしたらちょうどいい笹の葉がいくつかありますので持っていきますか?」
「いいんですか……?」
「ええ。常日頃から漁師さん達の海上護衛をしてもらっていますからせめてものお返しと思ってください」
「そうですか。……ありがとうございます」
「いえいえ。お互い様ですよ。市場にも顔を出してあげてください。漁師の皆さんは提督や艦娘さん達の事はきっと歓迎してくれますよ」

そう言いながら町長さんは私の隣でそわそわしていた島風の頭を撫でていた。
そんな島風も気分は悪くないらしくされるがままだったけど……。

「ほら。島風ちゃん、それに白露ちゃんも飴ちゃんをあげよう。後で舐めるといい」
「ありがとうございます!」
「美味しく頂きますね」

そして二人は飴を貰って上機嫌になるのであった。
うーん……単調で分かりやすいな二人とも。
そんなやり取りをして後は町の今後のスケジュールなどを調整していって七夕の翌日に行われる瑞雲浴衣祭りの件に関しても町長さんとは話し合いを重ねていった。
そして時間は三時過ぎ。
お昼を取るには中途半端な時間だし、町内会の会議で私を含めて三人とも食事は頂いたのでそれほどお腹は減っていないのもあり、

「二人とも。なにか町に用とかはあるか……?」
「え? うーん、そうですね。島風は特にはないかなぁ」
「あたしもあんまりないかも。酒保で買えるもので事足りているし」
「そうか。まぁいいか。後でこれが欲しいといってもお預けになるけどいいよな?」
「うーん……そう言われると少し後ろ髪が引かれる思いかも」
「それじゃ提督! アイスが食べたいです!」

島風はそんな事を言い出す。
普段間宮でも食べられるけど町のアイスというものも食べてみたいのだろうな。

「わかった。それじゃどこかのカフェに寄るとするか。笹の葉はもう鎮守府へと送ってもらったから手持ちぶたさだしな」
「やったー!」

それで三人で近くにあるカフェへと寄って注文をする。

「このベリーベリージャンボパフェが食べたい!」
「あたしもあたしも!」
「白露……? 一緒のものを頼むって事は島風と勝負したいの……?」
「いいよお。いつでも相手になってあげるよ」

そんなやり取りが行われていて私は気長にショートケーキを頂きながらも、

「それじゃどちらが勝っても恨みっこなしだからな。それと二人とも女の子なんだからがっつき過ぎな食べ方は控えろよー」
「「はーい」」

そしてパフェが運ばれてきて二人は
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