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強欲探偵インヴェスの事件簿
強欲探偵の弱点
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「……という訳で、改めて調査をお願いします」

「断る」

 ギルドを後にしたハリーとミーアは、そのままの足でインヴェスの事務所に向かった。そして全裸のお姉ちゃんを隣に侍らせているインヴェスの反対側に座り込み、再び調査を依頼した冒頭のシーンに戻る。

「何でですか!」

「見て理解しろよお嬢ちゃん。俺は今カトリーヌちゃんと宜しくヤるのに忙しい」

「そうよぉ。アンタみたいな洗濯板娘、インヴェスは相手にしな……あんっ、ちょっと!やめっ……あぁん?」

 そのカトリーヌちゃんが話している最中だというのに、身体をまさぐるのに余念がないインヴェス。カトリーヌちゃんはインヴェスに触られる度に身を捩らせ、艶かしい声を上げる。端的に言えば、エロい。そんなR-18指定がかかりそうなシーンを至近距離で見せられた2人。ミーアは顔を真っ赤にしてそっぽを向いてしまったが、ハリーはもう慣れっこなのか微動だにしない。

「そもそも、洗濯板娘って誰の事ですか!」

「アンタの事よ。他にこの空間に女がいるのかしら?」

 ハァハァと粗い息遣いながらミーアにそう反論してみせたカトリーヌちゃん。彼女はこの街でも1・2の人気を争う高級娼婦である。その種族はダークエルフ……金髪に白磁のような白い肌を持つエルフとは対称的に、褐色の肌に青みがかった銀髪と尖った耳を持つ種族だ。そして慎ましいボディの持ち主が多いエルフに対して、ダークエルフの女は対外が豊満なボディの持ち主だった。

「そ、それはアナタと比べたらボリュームは無いかも知れませんけど……!」

「あら、私無いなんて言ってないじゃない。まな板には凹凸は無いけど、洗濯板にはあるでしょ?凹凸」

 よくボディラインの凹凸(おうとつ)が無い女性を揶揄した言葉で使われる言葉『まな板』。まな板は料理をする関係上凹凸は無いが、洗濯板には凹凸はあるのだ。ただし、極僅かにという注釈が付くが。つまりは全くない訳ではないが、無いのと大差ないでしょ?とカトリーヌちゃんは言いたいのだ。

「ぐぬぬぬぬぬ……!」

 相手がダイナマイトボディなだけに反論も出来ず、唸りをあげるだけのミーア。

「ねぇん、インヴェスぅ。こんな無意味は話は早く終わらせて、イイコトしましょうよぉ……すっごいサービスしてあげるから?」

 そんなミーアを放っておいて、インヴェスに絡み付くカトリーヌちゃん。

「そうは言ってもねぇ。俺ちゃんもそろそろ稼がないとさぁ。カトリーヌちゃんと遊ぶお金も無くなって来ちゃったし」

「だから言ってるじゃなぁい?私だけの物になってくれるなら、ヒモでいいって」

 実際、カトリーヌはインヴェスの元にやってくる時は商売抜きで来ていたりする。今までインヴェスから貰った金は手を付けずに取っておいて
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