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詩集「Variationen」
Desire

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哀しくて泣きたい夜もある
言葉に出来ない苦しみにもがき
生きる意味に絶望する

欲しいものは分かってる
ただ、求めてはいけないもの
涙を流し祈りを重ねても
決して得る事など出来ない

届かない恋心 星空に散る
星座に与えられたロマンチシズムさえ
今の僕には無意味な幻

誰もいないと知ってる
ただ、淋しさを覚えてしまった
切なくて追い続けたとしても
誰がそれを罪だと言える?

過ぎ逝く季節(トキ)は移り気で
僕の魂(ココロ)を悩ませる
会えて良かった?
会わなければ良かった?
揺れる心は気紛れな風

せめて…この淋しさ癒す術が欲しい
消えゆく時間 叶わない恋情(オモイ)
胸に刺さった言葉(トゲ)が抜けずに疼く…

孤空に彷徨う Recitativo
永遠の語り部にもきっと解らない
恋とか愛だとか…変わるものでなく
本当に神聖な程の想いがあるのだと…

川に流した笹舟のように
行き着く当てなどない魂(ココロ)

― 僕は何処へ逃げればいいんだろう ―

夏も近い青空に掛かる太陽
その高い輝きに目を細め
フッと想いを口に紡いでみた

― 全ての未来がこんな輝きであるように ―

未来はこれから築かれてゆく




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