暁 〜小説投稿サイト〜
詩集「Variationen」
懐かしい木陰〜堕ちた天使の夢〜

[8]前話 [2]次話


夜空に駆けた流れ星の刹那に
想い描いた未来(キボウ)は秘密
残像に見えた幻影の軌跡は
地上に堕ちた黒き天使の夢のよう

傷ついた翼広げて天(ソラ)を見上げ
もう戻る事の出来ない場所を想う
怒れる魂(ココロ)と哀し気な瞳(メ)を隠し
呪咀に塗れた炎に身を任せる

還ろう あの懐かしい木陰へ
想い巡る星々の海に願う
たとえ この傷ついた翼さえ失っても
今ひとときの夢を見せてほしい…

何もない海原に光る思い出
誇れるものなんて一つも無いけど
出会えた人達の笑顔
memory of the jewel

遠く離れて逢いたいと思うことは
裏切った僕のverbrechen
黒き雨雲に瞬く稲妻は
羽を折られ絶望した天使の嘆き

血に塗れた両手広げ許しを願えど
輝ける想い出はもう失われた
消えゆく月日と紡がれる未来(トキ)見つめ
握られた拳 少しずつ解いていった…

還ろう あの懐かしい木陰へ
これから巡る新たな旅は第一歩
振り切れぬ想いは太陽にあずけておこう
明日への希望は果てしなく広がる

還ろう あの懐かしい木陰へ
厳しく辛い時代(トキ)が待っていようと
心の中にある羅針盤は狂わない
ただ真っすぐに進み行けばいい

この翼 白く癒せたなら
いつかきっと愛しく想い出せる日が来る
この大いなる青空の果て

あの懐かしい木陰で…




[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ