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詩集「Variationen」
また明日と手を振る君に

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暑い空 ギラギラ光ってる
遠い道 陽炎ゆらいでる
真夏のどこにでもある一頁
すっと、瞳(メ)の中 映し出してる

ねぇ、僕らはどこへ行けばいい?
何も考えることの無かった時代(トキ)
打ち上げた花火の弾けた一瞬
永遠であってほしいと願った…

また明日と手を振る君に
僕も大きく手を振り返す
ただそれだけの静かな時に
小さな淋しさ 生まれた気がした


月の光 少し眩しくて
胸の奥、照らされぬ様
駆け出していた…


見知らぬ街 歩いてる
夜空見上げて フラフラと
藍の中に輝き放つ星々
どんな希望(ユメ)紡ぎ出すのか…?

夕暮れに響くひぐらしの声
戯れに交した言葉さえ愛しい
虚飾に塗れた現実の長い時間(トキ)
君との記憶はただ優しかった…

また明日と手を振る君に
さよならと手を振り返した
いつまでも続かないと知っている
ただそれだけが僕の悩み…


崩れてしまいそうな心の積木
壊したくない…失いたくない…
これはただのわがまま?

また明日と手を振る君に
僕も大きく手を振り返す
伝えたい言葉 言い出せず
今日も溜め息まじりの苦笑い…

また明日ね。
きっと 晴れるよね?




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