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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第九十三話 絶体絶命です。
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のは紛れもない帝国軍艦隊だった。
「帝国軍正規艦隊!!」
誰もが総立ちになっていた。この宙域に展開する帝国軍正規艦隊は――。
「ローエングラム陣営のものではありません!これは・・・ミュッケンベルガー元帥の艦隊です!!!」
ミュッケンベルガー元帥はローエングラム陣営に加担こそしないが、敵対をしないと確約したのではなかったか。
「確かなの?」
「旗艦捕捉しました。帝国軍艦船データベースにアクセスします!・・・データ照合終了、識別反応、ウィルヘルミナ級一番艦ウィルヘルミナと確認。」
その決定的な言葉を聞いて、なお動揺しなかったのはラインハルトただ一人だった。
「ミュッケンベルガーの旗艦だからと言って、奴自身が座乗しているとは限るまい。いったん交わした約定を破ることは奴らしからぬ行動だ。」
「ラインハルト?」
「派遣軍司令官はおそらく敵側の誰かでしょう。・・・敵の規模の解析はまだか?」
オペレーターたちがあわただしくコンソールを操作していたが、
「帝国軍正規艦隊、数、判明しました。よ、4万?!」
四万隻!?と幕僚が声を上げる。それを制しながらイルーナは報告を続けさせる。
「さらに2時方向に艦影多数!!急速に接近中!!数、2万5000!!」
「8時方向からも艦影急速接近!!数、3万!!」
十万隻の大艦隊が三方向から迫ってきた事実の帰するところは一つしかない。
「敵は私たちを待ち伏せしていたのだわ・・・・!!」
イルーナが言った。表向きは冷静だったが彼女の拳は震えていた。
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