子供編
喧嘩するほど仲が良い
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これは、一体、どういう事なでしょうか………。
2人が私の事を心配してくれて言っているのは、わかります。
あの時点で、嫌な予感がして逃げた報いなのでしょうか?
「でーすーかーらークラウディアははにかんだ顔が、一番可愛いですわ!
確かに、満面の笑みも可愛いですわね。もちろん、恥ずかしがる顔も。」
「ああ、その通りだ。だが、満面の笑みで、俺に抱きついてきた時の顔が一番可愛い。
ティアナのいう事は、間違ってはいないがな。それよりも、はにかんだ顔だって?
ティアナだけずるいぞ!」
「ふふん、良いでしょう♪
それから、ラインハルト。私の方が、クラウディアに抱きつかれた回数は、多いですわよ!
あなたが抱きつかれたのは、たったの一回。
どう見ても私の方が多いですわよね。」
「何だと!ずるいぞ!ティアナ!
そう言うティアナは、何回だ?
まさか、二回とかでは無いよな?」
「もちろん、百回は、越えていますわ!
ティアナとは、会う時と帰る時・最低二回ずつは。
勝ったわね。あなたの負けですわ。
ラインハルト。」
「ふんっ。ならば、ティアナ、クラウディアの寝顔は見た事は無いだろう?」
「ずっ、ずるいですわ!ラインハルト!
私にも見せなさい!!」
と、まあこんな風に喧嘩?をしていた。
アンネローゼ姉上と父上はニヤニヤしながら、見世物でも見るかのように見て、
ジークとレオンはそれを呆れた顔で見ている。
レオンに止めてとアイコンタクト送ったら、
「喧嘩するほど仲が良い、それに今、あの2人を止めるのが、めんどくさい。いや、俺が死ぬ。俺は、まだまだ、生きたい。」
と返された。つい、ジトーっとした眼で見たのは悪く無いと思う。
ジークは、と見たら、
アンネローゼ姉上の事をじーっと見つめている。
綺麗なのは、わかる。好きな人の事をずっと見ていたいんだよね。
わかるよ。でも、助けて。
こんなの恥ずかし過ぎる。
二人とも止めて。
私は、叱られたく無い。
はあ、何て面倒な。
「お二人とも、そこまでです。」
と言い、続けられるようにもう一度口を開こうとしたら
「クラウディア、俺の方が良いよな?」
「いいえ、クラウディア。私の方が良いですわよね?」
と詰められた。
「ええっと?何の事?」
と首を傾げて聞いた。
二人とも、何故か、悶えて
『ああ、クラウディアが可愛い。』
と異口同音に言ったのであった。
「ラインハルト。撤回します。
この顔が一番可愛いですわ!
この顔で世界が滅ぼせますわ!」
「同感だ。ティアナ。
可愛すぎてもはや凶器だ。」
二人とも、大丈夫でしょうか?というか、
「ラインハルト兄上もティアナも人を
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