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ヴァンガードG ネクステージジェネレーション Re:start
turn:1 秘めた力
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わたしにとって、決して忘れることのない、運命の一年間
あれから数ヶ月がたって、私は………
晴海中学校の教室で窓の外を眺める赤い髪の少女、ミライの姿
その眼にはどこか力の抜けた感じがしていた

Turn:1 秘めた力

お昼休みにミライはクラスメイトの緒川セイジ、東海林タツミと共にお弁当を食べていた
「そう言えばさ」
そんな中セイジが彼女の方に目を向ける
「新導はチャンピオンシップ、今年出てなかったけど」
そう言って彼が見せたのは現在行われている夏のヴァンガードチャンピオンシップの特集記事
「あっ、それがね、チームメイトと都合があわなくて、出られなかったんだ」
「そっか………クレストロードは今年もすごいみたいだぜ」
「うん………そうだね………」
特集の一番目立つ箇所に写るのは本城タイガ率いるチームクレストロードの姿
「ねえ、あっちは出れないの?ほら、二大タイトルの………」
「U-20?どうだろう………予定はともかくチームを組めるかどうか、東海林さんは出るのよね」
ミライの問いかけにタツミが頷く
「うん、ようやくチームが組めて、みんなで頑張っているところなんだ」

放課後、ミライはカードキャピタル2号店を訪れていた
「こんにちは〜」
「あ、ミライちゃん、いらっしゃい」
店内を掃除していた店長の新田シンが彼女に声をかける
「マコト………今日も来ていないんですね」
「ええ、大学受験で忙しいそうですから」
チームメイトの先導マコトは大学受験、もう一人の櫂ユウカは父を追って海外に行ってしまった
かつて全国優勝を成し遂げたこともあるミライとチームを組もうという人もなかなかいないためミライは今年のチャンピオンシップ出場を見送ることとなった
「ミライちゃん、あまり落ち込まないでくださいね、クロノ君もトコハちゃんも心配しますから」
シンの言葉でハッとなり慌てるミライ
「や、やですよシンさん、私そんなに落ち込んでるように見えます?あっ!そうだ!今日はお母さんいないし忙しいようなら手伝いますけど?」
「ミライちゃん………」
慌てて明るく振舞うミライ
だがシンは彼女が無理をしていることに気が付いていた

「ふぅ、結局手伝ってもらっちゃいましたけど、そんなでもなかったですね」
「ですね、結局シンさん一人で何とかなってたかも」
店の赤いエプロンを身に付けながら苦笑するミライ
「すいませ〜ん」
「あっ、ハイ………あっ」
店内でミライに声をかけてきた赤味がかった髪の少年
「あの………何か」
「ヴァンガード、教えてほしいんだけど」

ファイトテーブルでデッキをシャッフルしながら事情を聞くミライ
「へぇ、お姉さんがU-20に………」
「ああ、家族はみんなやってんだ、俺別にやる気なかったんだけどさ、姉貴気
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