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星河の覇皇
第六十三部第四章 閣議決定その二十一

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「マウリアやサハラからも」
「外国人からもか」
「傭兵の様にです」
 義勇軍の将兵を募集し採用するというのだ。
「そう考えています」
「そうか、連合軍は正規軍であり」
「連合市民からのみ募集していますが」
「義勇軍はか」
「それこそエウロパ市民以外からです」
 完全な敵国であるこの国の市民は流石に無理だった、八条にしても彼等からの募集は考えていないのだ。
「募集してです」
「鍛え上げてだな」
「精鋭とします」
「外人部隊でもあるのだな」
「まさにそうです」
 その通りだとだ、八条はキロモトに答えた。
「義勇軍をそうしようと考えています」
「そうか、いいな」
「ふむ、そうか」
「そして軍服もです」
 これもだというのだ。
「変えようと思っています」
「海兵隊だからか」
「そうです、海兵隊の軍服にしようと思っていますが」
 アメリカ海兵隊のだ、八条は軍服についても彼等を参考にして考えているのだ。
「どうでしょうか」
「あのブルードレスにか」
「如何でしょうか」
「軍服については私の裁決の範囲ではない」
 キロモトは八条にこう答えた。
「君の裁決の範囲だからな」
「では」
「軍服のことは任せる」 
 国防長官である八条自身にというのだ。
「全てな」
「では」
「その様にな、そして募集のことは」
「はい」
「君でまとめてくれ、義勇軍のことを全てな」
 その募集対象だけでなく、というのだ。
「そしてそれが決まったならな」
「その時にですか」
「そうだ、私のところにその決定を持って来てくれ」
「わかりました、ではその様に」
「他にも考えていると思うが」
「義勇軍は常に先陣、後詰を務めます」
 連合軍のだ、出来るだけ損害を出してはならない市民軍である正規軍とは違ってだ、彼等はそうした使われ方をするのだ。
「それだけにです」
「危険が多いな」
「そして犠牲も多いです」
「実際にエウロパ戦役でそうだったな」
「彼等は盾であり剣です」
 正規軍から見てだ。
「危険な場所には最初に行きます」
「その為に創設されたしな」
「ですから」
 それで、というのだ。
「その彼等を出来るだけ守る」
「先陣、後詰からだな」
「そうした艦艇にしたいのですが」
「正規軍とは違いか」
「はい、正規軍とはまた別にとです」
「そうか、しかし」
 一つの軍に特別にだ、専用の兵器を作るとなるとだとだ。キロモトは考える顔になってそのうえで八条に言った。
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