第六十三部第四章 閣議決定その十六
[8]前話 [2]次話
「必要ですので」
「それを充分なだけ送られるだけの補給もな」
「必要です」
それも絶対にというのだ。
「どうしても」
「そういうことだな」
「ですから」
「それでだな」
「まずは数と補給です」
戦争を戦う為に最も必要な二つはこれだというのだ。
「何としても必要です」
「そしてそのうえでか」
「その他の要素となります」
八条はキロモトに淡々とした口調で話していった。
「装備とシステムもです」
「システムもか」
「補給や戦術戦略の」
「あらゆる要素を考慮したうえでそれを実行出来る」
「はい、そうしたシステムがです」
「数と補給の次に来るのか」
「装備と共に」
この二つが来るというのだ、数と補給の次は。
「この二つが来ます」
「装備か」
「優れた、かつ合理的機能的に動ける装備がです」
それがというのだ。
「必要です」
「今の連合軍の様にか」
「連合軍の兵器は攻撃力と防御力、索敵能力及び射程や行動可能距離において他の国を圧倒しています」
このことは連合軍の兵器の強みだ、速度は他の国々の兵器に比べてかなり遅いがそれは最初から犠牲にしてそうした能力に振り向けているのだ。
「ダメージコントロール、生存能力も」
「電子設備もだな」
「重装です」
それが連合軍だというのだ。
「その重装で敵と戦います」
「鎧兜と盾で守り剣や槍でだな」
「そこに弓矢や銃も備えています」
連合軍はそうした軍隊だというのだ。
「勿論矢や銃弾の数も多く持っています」
「昔に例えるとだな」
「左様です、我が軍は重装備です」
まさにというのだ。
「ですから」
「装備では他国を圧倒している」
「そしてシステムもです」
これもというのだ。
「補給や戦略、戦術の」
「各種のシステムもか」
「充実させています」
「だから勝てるか」
「どの様な相手にも。例えあちらの数が多くとも」
数では他国を圧倒している連合だが戦術上そうしたケースでの戦闘も有り得ると考慮してなのである。
「それでもです」
「戦える様にか」
「ケースを考慮してです」
「戦術システムも形成しているか」
「左様です、そして将兵の教育もです」
「教育システムもか」
「整えています」
そうだというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ