第4章:日常と非日常
第112話「撃墜…?」
[3/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
果が弱くなるって」
なのはのを作って、フェイトやママたちのを作るうちに、作業っぽくなったらしい。
だから、椿に効果がなくなるからとこれ以上同じ御守りを作るのは禁止された。
「発端はね、なのはだよ」
「え、私…?」
「なのは、この頃無茶してるというか、あんまりちゃんと休んでないでしょ?管理局からの依頼をほとんど断る事もなくこなしてる…。クロノや皆にも言われた通り、働きすぎなんだよ」
「そ、そんな事ないよ」
手をパタパタと振って否定するなのはだけど…皆、同じ事を思ってるんだよ。
「いーや、あたしもアリシアと同じ意見だ。ちっとは休め」
「…なのはは、言っても聞かないと思ってね。いつか倒れるか、怪我をするだろうと懸念して、身を護るための御守りを作ったんだよ」
「うっ……」
ヴィータから咎められ、縮こまるなのは。
「いい?これは“保険”でしかないの。この御守りが役に立つ時が来ない方が、断然いい。…だから、絶対に無茶はしないで…ううん、ちゃんと体を休めて」
「わ、わかったよ…」
「他の皆も!無茶をしないで。それと、なのはに無茶をさせないで。いい?」
椿や優輝にペースや体の調子を管理されてる私と違い、なのははホントに無茶ばかり。
自分の意志を貫き通すのは、長所だけど短所でもあるのだから。
「じゃあ、ママたちにも渡してくるね。ごちそうさま」
昼食を食べ終わり、私は席を立つ。
元々御守りを渡すだけだったから、あまり話す事はなかったんだよね。
―――この時、私は考えてすらいなかった。
―――まさか、こんなにも早く、御守りが使われる事になるなんて。
=out side=
「なのはっ!!」
病室の一つに、アリシアを含めた複数人が駆けこむ。
そこには、まるで死んだように眠るなのはの姿があった。
「(迂闊…!まさか、御守りを渡したその日にこうなるなんて…!)」
まさに間一髪。アリシアが御守りを渡し、その後に向かった任務でなのははこうなった。
「……それほど深い傷はありません。後遺症が残る可能性もないです。…ただ、疲労が溜まっていたようで、すぐには目を覚ましません」
「…命の危険は……」
「ありません。傷が残る事もない程度です」
医師の答えに、駆け付けた全員が一時的に安堵する。
「…すまねぇ…あたしのせいだ…」
「…どういう、事?」
申し訳なさそうに、最初から病室にいたヴィータが呟く。
そんなヴィータに、アリシアはどういう事かと聞き返す。
「あたしが、ちゃんとなのはの事を
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ