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勇者番長ダイバンチョウ
第19話 命を懸けた脱走! 昨日の敵は今日の友
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 広大な宇宙。その広大な宇宙の中に多くの命が営みを送っている。
 だが、その中には人々に害を成す悪もまた存在していた。
 そんな悪を打ち倒し、人々の安全と未来を守る者たち、人は彼らをこう呼んでいた。


 『宇宙警察』と―――

 その組織は遥か広大な宇宙全土にまで及んでおり、人知れず悪と戦い続けている勇敢な者たちの集まりなのだ。
 だが、宇宙警察とて万人ではない。全ての者が正義や人々の未来の為に戦い続けていると言う訳ではないと言うのが悲しい現実でもある。
 それは、此処太陽系を守備している『宇宙警察太陽系支部』にも当て嵌まる事であった。




     ***




「資料は読ませて貰った。長きに渡る地球での任務。ご苦労だったな」
「有難うございます。ジェネラル・ジャスティス司令官」

 ジャスティス・レオンことイインチョウは地球での滞在に置けるデータを記録し、その全てをこの支部の総司令官でもあるジェネラル・ジャスティスに提出した。
 彼の主な任務は辺境惑星の地球に住む住人の調査であった。だが、時として襲い来るゴクアク星人の魔の手から人々を救うと言う行いをしていたのは、一重に彼の持つ正義の心故の独断専行と言った所であった。

「事情は聞かせて貰った。どの様な経緯があろうと、安易に他の惑星の人間と接触をしたのは頂けんな」
「ですがジェネラル。あの星の住人の文明レベルは極めて原始的です。彼らの文明レベルでは、到底ゴクアク星人達の襲撃から身を守る事は出来ません」
「私が貴様に命じたのはあの星の調査であって守護ではない。己のやるべき事を成せばそれで良いのだ」
「は・・・・はい・・・」

 納得がいかなかった。弱き人々を救うのが宇宙警察ではないのか?
 彼の中で疑念がうねりだす。

「貴様の持ち帰って来たデータと併用して、こちらでも地球星人について独自ではあるが調査はしていた。結論から言わせて貰えば、あの星の人間は極めて野蛮で好戦的で危険な種族だ。同じ種族同士で殺し合いをし、他者を見下し、己の欲望の為に平気で星を傷つける。正に星に生まれた癌細胞と言えるだろう」
「待って下さい! それは一部の人間だけであって、すべての人間がそうとは限りません!」
「レオン、君はもう少し大局的に物を見る事を覚えろ。ほんの数人の人間を生かす為に全宇宙を危機に晒すと言うのか?」

 ジェネラルの言葉に返す言葉は見つからなかった。彼の言う通りだったからだ。
 宇宙警察の本懐は宇宙の平和と治安を守る事。それ故に宇宙の治安を乱す輩にはそれ相応の対応をせねばならない。
 それが引いては全宇宙の平和に繋がるのだから。

「お前はまだ若い。故に情に流され易い傾向があるようだが、それでは何時まで経っても半人前のままだ。
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