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北欧の鍛治術師 〜竜人の血〜
プロローグ 始まりの咆哮
始まりの咆哮V
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とがあって心の整理も追いついていないでしょうが、これから話すことはあなたの中の常識を壊す事になります。心して聞いてください。・・・まず、第一にアリアさんは人間ではありません」
「じゃあアリアは魔族なのですか??」
「はい。フィリーリアス家は竜人(ドラゴニュート)の家系なのです。これについては後でカタヤ要撃騎士に訊いてください。フィリーリアス家は鍛治の技術を伝える一族でもありました。恐らくですがアリアさんも技術継承していたはずです。なんせフィリーリアスの最後の1人がアリアさんでしたから。アリアさんはここ最近のフィリーリアス家には珍しく竜の血がその体に濃く流れていました。割合的には3/4ほどでしょうか。その血に積み重ねられた固有蓄積時間(パーソナルヒストリー)あなたにその技術を本能的に理解させていないのかと思い、あなたの身柄をこうして移送しているのですが・・・なにか思い当たる事は?」
「すみません。今は、アリアのことで頭が一杯です」
「・・・そうですね。心の整理をする時間も必要でしょう。もうすぐアルディギアに着くみたいですから、ゆっくり考えてから後日また話してください。それとお名前を聞いていませんでした。教えてくださいますか?」
「織斑、一夏です」
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