暁 〜小説投稿サイト〜
fairyLOVEstory
天界と地界編
第77章 恩

[8]前話 [2]次話
「私の新しい家にご招待します!」
悪美は正一の家に招待された。これから同居するのだ。
「ごめん。正一君。こんなダメ熊人形で。そして魔の塊を・・・」
悲しそうな悪美を正一は
「いいんだ。君なら。だって命の恩人じゃないか!どこがダメなんだ?」と、元気づけようとしたが、
「でも、私だって助けてもらったし、それに、私は自分を捨てたの。」と、泣き出してしまった。正一は冷静に
「でも、多久さんの人々を救ったんだよ?」
と、教えてあげた。悪美は号泣して、
「こんな人形だけど大切に使って。」
と、言った。

正一は仕事に出かけようとしていた。私は
「人形としてここにいるから。私はなにもできないけど、話せる熊人形として・・・いや、本当に何も出来ない。」と、情緒不安定になっていた。正一は昔、悪美に言われたことをそのまま言った。
「病んじゃだめだよ。」
その言葉は悪美の心に響いた。そして、正一は
「君こそまだ未来があるんだ。だから、普通にしていて。」
と、言って仕事に向かった。


一方天界では真池琉がお爺ちゃんの「精屋 二助(せいや ふたすけ)」に悪美を元の姿に戻してほしいとお願いしているところだった。しかし、二助はなかなか話に乗ってくれなく
「相手は魔族だし。」と、言われた。
「孫が苦しんでいるのよ!?」
真池琉は少しキレた。その後も二助はグジグジ言っていた。


「おい!桃光来い!」
佐古理先輩のお呼びだ。
「何〜さこりん?」
桃光はテンションMAXで佐古理のところに言った。すると
「悪美を人形にした犯人はお前だ。」
言われ、桃光は慌てて
「私は無罪よ!」
と、言ったが。
「全て見ていた。お前は退学だ。」
そう言って、退学処分を受け渡された。
桃光は号泣した。そのとき、警察がやって来た。そして、桃光は薬物使用罪で逮捕されたのだった。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ