暁 〜小説投稿サイト〜
普通だった少年の憑依&転移転生物語
【ハリー・ポッター】編
203 代表選出
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10ガリオン。レンタルしたのはフレッドとジョージを含めて19人。(かね)てよりの約束で、その半額が俺の懐に入ってくる様になっている。

フレッドとジョージを除いて17人だからその時点で85ガリオン。そこへフレッドとジョージのレンタル料が加算されるから、締めて105ガリオン。

期せずして、マジックアイテムのレンタル料だけで対抗試合の賞金である1000ガリオンの1割弱を稼いだ俺は、その使い道に思いを馳せるのだった。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

そして夜。二校の到着が10月30日≠ニ微妙なタイミングになっていたのかが気になったが、ハロウィーン・パーティーの後に代表選手の発表した方が盛り上がるのだと考えたら、引っ掛かるところはあれど──その設定日に納得出来た。

(……いっそ、一週間や二週間くらい前倒しで来ても良かったろうに…)

昨日の歓迎パーティー、今日のハロウィーン・パーティーと、連続しているので大して心を動かされない祝宴にそんな事を思う。建前上とは云え、親善≠名目としているならホグワーツには一日でも長く滞在しておいた方が良かったのではと思わなくもない。

料理の皿も粗方平らになり、ボーバトンとダームストラングからしたらお節介だろうとな事を考えていると、ダンブルドア校長が動きを見せる。……すると、発表を待ちかねてダンブルドア校長を注視していた連中を中心に静寂(しじま)が拡がっていく。

そしてダンブルドア校長は咳払いを一つして語り始める。

「こほん──どうやら、ゴブレットが遂に選定を終えたようじゃ。……儂の検討が外れてなければ少しの後にゴブレットが代表選手を教えてくれるじゃろう。呼ばれた選手は教職員の方々の後ろの扉へ行く様に。……そこで第一の試練の課題について教えられる」

皆して、ダンブルドア校長の言葉で扉があるのを改めて確認した。そしてダンブルドア校長は杖を降ってホールの明かりを消してしまう。

……明かりを消したその時、ゴブレットに灯されていたゴブレットの炎が赤くなり、まるで触手のようにしなり≠見せ、その先端から焼け焦げた羊皮紙を吐き出した。

ダンブルドア校長はまた青白い色に戻ったゴブレットの炎を光源として、羊皮紙に記されていた学校とその代表選手の名前を読み上げる。

「どれどれ──まずはダームストラングの代表からじゃな…。……【ダームストラング専門学校】の代表はビクトール・クラム!」

「やった! でかしたぞ、ビクトール!」

(ですよねー)

ダームストラングの校長であるカルカロフは大いに喜んでいるが、俺はどこか冷めた気持ちで納得していた。……ダームストラングの生徒達は全員17歳以上で──参加資格こそ満たしていたが、その実
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