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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
32部分:第三話 関羽、趙雲と死地に赴くのことその七
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第三話 関羽、趙雲と死地に赴くのことその七

「しかしだ。貴殿は最早暴力的だな」
「胸の大きさが暴力か」
「公孫賛殿は胸はない。ついでに言えば影も薄い」
「何故ここで公孫賛殿の言葉が出る?」
「実はあの方は白馬がお好きでしかも弟殿が大好きなのだ」
「弟殿がいるのか」
「そうだ」
 関羽はこのことを知った。
「その通りだ。あれでかなりな」
「そうは見えないがな」
「何しろ弟殿のベッドに飛び込んだり肩車をする程だ」
 そこまでだというのだ。
「そういう方なのだ」
「随分と変わった趣味を持っておられるのだな」
「他には色々な変わった服を着るのもお好きだ」
 次々にわかる公孫賛の嗜好だった。
「そうしたこともだ」
「ふむ、そうだったのか」
「さて、それでだ」
 ここまで話したところで趙雲の目が鋭くなった。
「気配が集まっているな」
「近いか」
「そうだ、声は聞こえるな」
「ああ、聞こえる」
 それは関羽も感じ取った。そうしてだった。
 すぐにある部屋の前に来た。中を覗けば山賊達が賑やかに酒盛りをしていた。暗く灯りも少ないその中で銘々酒を飲み肉を食っている。それが見えたのだ。
「それそれ飲め飲め」
「楽しくな」
 こう言いながら飲み食いする彼等だった。
「さあ踊れ踊れ」
「姉ちゃん酌しろや」
「ほら、注げ」
 頭目と思われる男は上座において娘に酌を強制していた。
「しかしな」
「はい」
「おめえ胸大きいな」
 頭目はその娘の旨を見ていやらしそうな顔を見せていた。
 そしてそのうえで。服の中に手を入れてきていた。
「あっ・・・・・・」
「おお、でけえでけえ」
「あの、手が」
 娘はそれを露骨に嫌がる。何とか逃げようとする。
「それが」
「何だ?何か文句あるのかよ」
「止めて下さい・・・・・・」
「いいだろうがよ、減るもんじゃねえし」
 言いながらその娘を抱き寄せる。そのうえでまた言うのだった。
「そうだろ?何ならよ」
「こういう手合いのいつものことだな」
 趙雲はそんな彼等の有様を覗きながら呟く。
「さて、これからどうするかだな」
「おのれ」
 しかしであった。隣の関羽はここで歯噛みしていた。そうしてそのうえでだった。すぐに飛び出てしまった。趙雲が呼び止める余裕もなかった。
「貴様等っ!」
「んっ!?」
「何だ!?」
「許さん!覚悟しろ!」
 こう言ってであった。頭目のところに駆け寄ってである。そうして驚いて座ったままの彼に対して右足からソバットを入れた。それは見事なまでに彼の延髄に決まった。
「うぐっ・・・・・・」
「な、何だこいつ!」
「何処から出て来た!」
「させるか!」
 こう言ってであった。一斉に立ち上がる。関羽はその間に娘を抱き寄
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