暁 〜小説投稿サイト〜
ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、神官と戦う
[1/4]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
眼前に舞い降りてきた巨鳥の背に乗りながら此方を嘲うかのような笑みを浮かべている男は、肩に槍を何度も何度も叩くようにしながら品定めをするかのように此方を見つめ続けている。巨鳥と同じく研磨され鍛えれた刀剣と等しい眼差しから放たれる殺気に僅かにビビは心を震わせたがそれは直ぐに消えていた。傍にはレウスがいる、という安心感と自分ももう守られるだけのお姫様では無いと言う自覚が打ち消していた。

「青海人……二人か、まあいいだろう。来ただけで上々。ようこそ、我が紐の試練へ……!!」
「紐の、試練……?」
「そうだ。このアッパーヤードにて裁かれる罪人が挑む試練、それが我ら神官が試練。ここは生存率3%の紐の試練……!!」

3%、僅か一桁の凄まじく低い可能性だがレウス自身は確かに低いが絶望やキツいと言う実感などはなかった。リオレウスから入手出来る最高峰の素材である〈火竜の天鱗〉は1〜4%という確立で入手出来ていたがその程度の生存率なら問題ないと思えてしまう。

「3%ね……敵を倒す戦いなのに3%って可能性は与えすぎなんじゃねえか?」
「……そうですね、罠であるならもっと突き詰めて完璧を目指すべきですからね」
「フッフッフッ言ってくれるじゃないかお嬢さん……そう思うのならば掛かって来い!相手をしてやる、このゴッド・エネルに仕える神官、シュラが相手をしてやろう!!」

手首のスナップを聞かせ槍を回転させながら挑発するかのような態度を取るシュラ、余程自信があるようだ。

「試練ね……海賊にそんな物は関係ねえな、唯邪魔をする奴なら吹き飛ばすかぶちのめして前に進むだけだぜ」
「簡潔で良いですね!」

ビビは腰に付けていていた二つの筒のような物を手に持つとそれを連結させるかのようにする、それは瞬時に伸縮し長い棒のようになりつつも一部が外れ湾曲し弓となった。ビビ専用の武器としてウソップとレウスが共同で開発した武器、それがこれである。

「ほう……弓か」
「弦には孔雀(クジャッキー)の紐が使われてる、扱い易いはずだよ」
「はい、行きます!」

構えを取るレウスに合わせるように矢を抜き弓に当て引き絞っていく、通常の弓では考えられないほどに伸びていく弦にシュラは少し面白そうな物を見るかのようにニヤリと笑っていた。目の前の二奴いている男を狙うビビ、そして遂に矢を放った。

「はっバレバレな矢など誰が当るか!!」

バク転で回避しながら巨鳥に飛び乗ったシュラ、回避された矢は真っ直ぐと突っ切りながらそのまま大樹に直撃すると軽く炸裂するかのような音を立てながら着弾点が燃え上がった。

「なっ矢が燃えるのか!?」
「余所見は厳禁だぜ!!」

外れた矢が燃え上がったのは流石に予想外だったシュラは僅かに其方に気をとられている間に前方から迫ってき
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ