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Fate/inferno
アーチャー
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月間何もしていなかった訳ではない。着実に聖杯戦争の準備を進め、残るは英霊を喚ぶだけであった。
「てか霊体でも召喚できんのかな?令呪は身体の方にあるし、なにより聖遺物がねえ。聖職者とかの英霊召喚したら殺されても文句言えねえぞ…」
そう言いつつダプネは召喚の儀式を開始した。

***

気付けば魔法陣の上にいた。どうやら私は何者かに召喚されたらしい。
権能は使えず、隣にいたはずの彼女もいない。だが…
「えっと、あなたが私のサーヴァントなのか?」
【サーヴァント】と目の前の死者の女は言った。神である私を使役しようなど、殺すだけでは済まないものだが、そんな事よりもこの女の容姿に私は釘付けであった。余りにもまだ人間だった頃の彼女の姿に酷似していた。これは運命だと感じた。我らが父が最後に与えてくださった慈悲だと感じた。
「…サーヴァント、アーチャー。神たる私を使役しようとは…フッ……」
あぁ、今度こそ彼女の役に立てるなら…彼女の願いを叶えることができるなら…
この身はいつまでも貴方ともにあろう…それが今の私ただ一つの願いだ
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