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ONEPIECE 空の王者が海を征す
空の王者、黄金郷に着くまでの間
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「それじゃあパガヤさん達、私たち行くわ」
「は、はいでも本当に行かれるんですか……?」
「ええ。もうルフィさんが行く気満々ですし、此処に居るとお二人に迷惑が掛ります」

この空島にあの黄金郷があると判明すると皆は海賊としての血が沸き上がり、今すぐにでもそのアッパーヤードに行こうと口にしている。例えそこに危険かつ強敵が居たとしても海賊が後少しで手が届こうとしている宝を放置してそのまま何処かに逃げる事など全く出来ない。立ちはだかる敵が居るのならば全てを薙ぎ倒して目当ての宝を掻っ攫って行く、それが自由な海賊と言う物だ。そして加えて言うのであればあちらは此方を罠にかけるつもりでいるそれならばこちら側から突撃してやろうでは無いかという事だ。

「しかし皆さん……神官はホワイトベレー部隊とは比べ物にならない強さで……!!」
「コニスさん、それ以上言っても無駄でしょう。これ以上お引止めしたとしても行かれるのでしょう?」
「ああ!俺達はおっさん、美味い飯ありがとな!」
「いえいえ……ではこちらを持って行ってください」

そう言うとパガヤは修理が完了し現行タイプのウェイバーにかなり近づいているボロボロだったウェイバーを差し出してくれた。何とか修理が間に合ったらしく、使えなかった物を使えるようにしてくれた。

「有難うおじさん!!本当にウェイバーだひゃっほ〜い!!」
「ナミさん。幾つかの注意事項を口頭でお教えしたいのですが時間が惜しいでしょう。こちらの方に注意事項を書き起こしたので確りとお読みになった上でお使いください」
「うんありがとう!よしレウス、メリー号に積み込んで!」
「あっ俺がやるのね。まあいいけどさ」

パガヤとコニスの厚意、いや心配故に渡されたウェイバーや空の食材を船に積み込むと大急ぎで船を出航させた。罠にかけようとするならば此方に向けて確実にアクションを起こそうとする、ならばあの親子が巻き込まれる可能性も高くなってしまうのを危惧し丁度風向きも変わりアッパーヤードへと進路を取る。猿山連合軍が捜し求めている黄金郷、どれ程の黄金が自分達を待っていてくれているのか。ドキドキとワクワクが身体を弾ませる。

「黄金郷か〜やっぱり綺麗なんだろうな〜」
「黄金か〜、沢山手に入ったら俺たち金持ちだな〜。銅像買うんだ俺!」
「いやお前黄金をどうに買えて如何すんだよ、つうか何処に置くんだよ」

船首付近で先を見つめ続けるルフィとチョッパー、考えるのは早くも黄金を手に入れてからの使い道だった。ルフィは自分を模った銅像を妄想しそれが船に乗っているのを想像するがゾロのおき場所と管理が面倒だろという言葉に夢が粉砕されるのであった。

「俺はまあ飲み放題だな」
「俺は本が言いな、俺の知らない最新医学が乗ってる本!」

ゾロや酒の飲み放題
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