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ドリトル先生と悩める画家
第七幕その六

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「今は書いていくよ」
「論文をだね」
「そして太田さんが来るかお会いしたら」
「まただね」
「アドバイスをするんだね」
「そうするよ」 
 是非にというのでした、そうしたお話をしつつです。先生は今は論文を書いて学問を楽しんでいました。そしてです。
 この日はそのまま終わって次の日にです、先生は時間があったので動物の皆と一緒に学園の中にある植物園に行きました。そこで植物を観て回っているとです。
 太田さんは薔薇のコーナーにいました、そこで薔薇達を観ています。先生はその太田さんにお声をかけました。
「今日はこちらにだね」
「はい、来まして」 
 そしてとです、太田さんも答えます。
「草花達を観ています」
「そうしてだね」
「スランプをです」
「抜け出るつもりなんだね」
「何とか」
 こう答えるのでした。
「そのつもりでいます」
「そうなんだね」
「それにスランプとは別に」
「別に?」
「お花を観ることは好きですから」
 太田さんは先生ににこりと笑ってこうも言いました。
「来ています」
「そうなんだね」
「はい」
「お花を観るとね」
「それだけで感じるものがありますね」
「そう、お花だけじゃなくて草木を観ていると」
 先生は植物全体のお話をするのでした。
「心が癒されるんだ」
「そうですよね」
「そして感じ取るものがあるから」
 だからだというのです。
「いいことだよ」
「お花を観ることも」
「その通りだよ、そしてこの植物園はね」
 先生はこの植物園のお話もしました、今先生達がいるそこのです。
「色々な植物達があるから」
「余計にですね」
「観ていていいんだよ」
「そうですよね」
「そう、そしてね」
「そして?」
「ここの薔薇の中でも」 
 さらにお話する先生でした。
「青い薔薇は独特なんだよね」
「あちらですね」
 太田さんは先生の言葉を受けて薔薇園のある場所にお顔を向けました、そこに青い薔薇達がありました。
「あそこは」
「うん、あの薔薇はね」
「特別、ですね」
「薔薇の中でもね」
「最初はなかった薔薇ですね」
「チューリップもそうだけれど」 
 先生はこの花もお話に入れました。
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