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ドリトル先生と悩める画家
第七幕その五

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「絶品だったわよ」
「僕はマスカットかな」
 トートーは緑の葡萄のお話をします。
「あれがよかったよ」
「黍団子もね」
 ポリネシアは団子がお気に入りとなりました。
「美味しかったわ」
「ママカリはどう?」
 ホワイティはお魚のお話をしました。
「あっさりしていて美味しかったね」
「あのお魚よかったね」
 ジップも言います。
「どんどん食べられたよ」
「そうそう、御飯にもよく合って」
 チーチーもママカリについてお話します。
「つい食べ過ぎたよ」
「お米もね」
「美味しかったわ」
 チープサイドの家族はお米自体の味を楽しんでいました、岡山のそれも。
「お水がいいせいか」
「食事が進んだわ」
「とにかく何でも美味しくて」
 食いしん坊のダブダブらしい言葉でした。
「いい場所だったね」
「景色もよかったね」
 老馬は岡山のそれを思い出していました。
「とてもね」
「また行きたいね」
「そうだね、岡山にもね」
 最後にオシツオサレツが二つの頭でお話します。
「そして楽しみたいね」
「またね」
「うん、岡山もね」
 先生もしみじみとして言うのでした。
「いい場所だったね」
「すぐお隣の広島もね」
「あそこもいい場所だけれどね」
「岡山もだよね」
「とてもいい場所だったからね」
「また行きたいね、案外近いし」
 先生は距離のお話もしました。
「神戸の長田からだとね」
「そうそう、実は近いのよね」
「岡山って神戸とはね」
「これが案外」
「そうなのよね」
「だから」
 それでというのでした、先生も。
「また行きたいね」
「そうだよね」
「すぐに行けるし」
「そのこともあるし」
「また行きたいね」
「大阪にもすぐ行けるけれど」 
 それだけでなく、です。
「岡山にもだからね」
「神戸はね」
「そうしたいい場所だね」
「だからね」
 それ故にというのです。
「行きたいね」
「そうだね、じゃあね」
「その時が来るのを楽しみにして」
「そしてだね」
「今は学問だね」
「そう、それにね」
 さらにお話する先生でした。
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