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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
257部分:第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその一
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第二十二話 ガルフォード、見てはいけないものを見るのことその一

      第二十二話  ガルフォード、見てはいけないものを見るのこと
「何だ?結構いるな」
「そうだな」
 青い忍者装束の金髪碧眼の男がだ。黒い忍者装束に覆面の男に話していた。金髪の端整な男の傍には黒と白の毛の犬が合わせて四匹いる。
「こっちの世界に来たのは俺達だけじゃなかったか」
「うむ、それを思うと頼りになるか」
「そうだな。それでここの知事か?」
「大名だろう」
 二人の言葉はここでは食い違っていた。
「それは」
「ああ、大名か?」
「確かそうだったな」
「そうだったか」
「違うわよ」
 しかしだった。二人の前に立ち案内している荀ケがそれを否定した。
「何かこっちの世界に来た人って知らない言葉よく使うけれど」
「あれっ、違うのか」
「では何というのだ」
「牧よ」 
 荀ケは後ろの二人に顔を向けて述べた。
「それよ」
「ああ、そう呼ぶのか」
「そうだったのか」
「そうよ。ええと、それで」
 荀ケはその二人を見ながらだ。また述べた。
「あんた達の名前は」
「ガルフォードっていうんだ」
「服部半蔵という」
 二人はそれぞれ名乗った。
「宜しくな」
「曹操殿だったか」
「そうよ、曹操様がこの二つの州の主よ」
 荀ケは二人にこのことも話した。
「あんた達の力、頼りにさせてもらうそうよ」
「そうか、それならな」
「我等の力存分に使わせてもらおう」
 二人は言った。
「いいな、パピー」
「ワン」
 ガルフォードは自分の傍のその犬に対して話す。するとそのパピーは嬉しそうに鳴いて応えてきた。
「パパー、ピピー、ピパーもそれでいいよな」
「ワン」
「ワン」
「ワン」
 小さめの三匹の犬も嬉しそうに応える。ガルフォードはその声を聞いて笑顔で述べた。
「そうか、御前等もそれでいいか」
「犬との話ができるの?」
「ああ、そうなんだよ」
 ガルフォードは笑顔で荀ケに対して答えた。
「忍術以外にな。犬の話もわかるんだよ」
「ふうん、そうなの」
「ああ、他にもナコルルって娘も犬の言葉がわかるがな」
「ナコルル?あの娘ね」
 荀ケはその名前にはすぐに応えた。
「劉備殿のところにいる」
「知ってるのか」
「ええ、少しだけれどね」
 荀ケはこう半蔵にも応える。
「知ってるわ」
「そうか」
「それでだけれど」
 荀ケは二人にあらためて話した。
「あんた達もこれから宜しく頼むわね」
「ああ、宜しくな」
「それではな」
 こうしてだった。彼等もまた曹操の陣営に加わったのだった。
 そしてだ。彼等は鷲塚達と話した。場所は酒場だった。
「何だ?じゃあこっちの世界は随分物騒なのか」
「ああ、そう
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