柔と剛
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影は言ふ?????
W畏るるものなしWと?????
男は言ふ?????
W恐るるものは己であるWと?????
遠い遠い、過去の王。
誰にも知られることのない、W覇王Wの話?????
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「えっ!?シューもこのパーティーに加入してるの?」
スリーピングナイツが普段作戦会議をするために利用している酒場でアスナはユウキの話に驚いていた。
「うん、そうだよ!」
「シュー兄はたまにパーティーを組んで俺たちと一緒に狩りに出てくれんだ!」
「手合わせもしてくれるし、アドバイスもくれるからね」
それを聞いたアスナはシュタイナーの知らない一面を感じるも、普段の彼のことを思い返すと自然と納得がいった。
「シューは本当に世話焼きなんだね」
「うん!シュー兄はあたしらの兄貴分のようなもんだからね」
「シューさんは私たちに大変良くしてくださいますから」
それぞれの日頃から世話になっているシュタイナーに対して恩を感じており、尊敬している。彼らにとってシュタイナーは、いわばWもう一人のリーダーWという精神的支柱の存在となっているのだ。
「今回は来れないみたいだけど、ボクらだけでボスを倒して、シュー兄をあっと驚かせてやろう!」
「「「「「おおッ!!」」」」」
スリーピングナイツの面々は拳を突き上げ意気揚々とボス部屋のある階層へと向かうのだった。
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ユウキ達がボスへと挑みに行くのと同時刻、シューは先日来たはずの慰霊碑に来ていた。
なぜ彼がここに来ているのか、それはそこにいたもう一人の人物に理由があった。
「話って、なに?シオン」
お手製の車椅子に座った白髪の青年はその体で僅かに吹く風を感じながら答える。
「お前が何故それほどの特効薬を持っていて使わないのか、正直疑問に思っていた。お前の性格上、こういう状況で断ることなんて真似はしなかったからな」
「なにが言いたいんだい?」
雪羅は懐から取り出した錠剤が入った小袋をシューに見せた。
それを見たシューは僅かに苦悶の表情を浮かべた。
「これは先日お前が店で落としたモンだ。はじめは只の風邪薬とかアレルギー系の薬だと思っていた。だが調べてみればそれは全く違う代物だった・・・」
雪羅は振り返ることなく淡々とした口調で続けた。
「《二トロール》、《メインテート》。こいつはある共通部位に作用する薬だ。その部位っていうのが・・・《心臓》だ」
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