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太陽が一杯
第三章

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「飲まないでおいてね」
「酔って海に入ったら危ないからね」
「だから私も飲まないから」
 実は飲みたいけれど我慢している、外を観ると海の中で色々な人がはしゃいで色々な方法で遊んでいる。青い海と白い砂浜も太陽に照らされていてサングラスがないと眩しい位だ。
「こうしたところで飲むと美味しいけれど」
「それでもだね」
「そう、今はね」
「飲まないでおこうね」
「コーラかサイダーで我慢しましょう」
 ビールと同じく泡があるからだ。
「そうしましょう」
「そうだね、それでね」
「帰ってから飲みましょう」
「それがいいね、じゃあ今は」
「コーラかサイダーを飲んでね」
「食べようね」
「焼きそば美味しいわよ」
 私は今食べているそれの話もした。
「かなりね」
「うん、確かにね」
 彼も焼きそばを食べている、そのうえで私ににこりと笑ってそのうえで答えた。
「美味しいね」
「そうよね、夏の海はこれよね」
「焼きそばだよね」
「美味しいわ、これも食べて」
「後でアイス食べようね」
 彼の方から言ってきた。
「アイスクリームね」
「アイスキャンデーの方がよくない?」
「そっちの方がいいかな」
「そう思ったけれどね」
 またしても何となくだ、どうも今日は思い付きで言う。
「どうかしら」
「じゃあ僕はアイスクリームにして」
「私はアイスキャンデーね」
「そうしようか」
「それじゃあね」
 こうしたデザートの話も決まった、私達は焼きそばだけじゃなくてカレーも注文してこちらも食べた、こちらもこんな時は特に美味しい。
 そして私は海の家を出てアイスキャンデーを舐めながらバニラのアイスクリームを食べている彼に言った、ビーチパラソルの下にいて今は涼しい。
「日差しどんどん強くなってくるわね」
「今がクライマックスかな」
「お昼だしね」
「そうね、嫌になるわ」
 日差しの強さに暑さにだ、パラソルの陰から外は相変わらずだ。もう太陽が幾つあるかわからない位だ。
「今日はね」
「海に来てよかったね」
「本当にね」
 私は彼の言葉に笑顔で応えた。
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