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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
第17話『黒獅子と黒竜〜飽くなき輪廻の果てに』
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ってなくてはならぬものとなった。
竜にとって『アリ』のような人並程度の大軍では、戦姫に対して全くの無力となる。『総』としての大軍より、『個』としての戦姫や黒騎士が有効とされる時代となったのである。
その事実はジスタート建国から間もなくして、周辺諸国にも認識されることとなる。
遥か昔、マクシミリアン=ベンヌッサ=ガヌロンが拿捕した銀閃『アリファール』を研究し、独自にこの超常の武具の製造に着手したのは、その認識があったからこそだ。
ブリューヌ建国王シャルルの依頼を受けたガヌロンは、『人』が『魔』に対抗する術を作り出していった。

暁の革命戦争へ挑む友人シャルルへの……せめてもの『餞別』として――

ほぼ同時期に、最先端の戦争技術力を持つ『ザクスタン』においてもまた、『大砲』をはじめとする戦略兵器の開発が進んでいた。
ジスタートを軸として、各国はそれぞれ『機械(カヴァク)』『聖剣(デュランダル)』『竜具(ヴィラルト)』といった『抑止力』を生み出していった。
生きた伝説達が、国境となり結界となることに、それほど時間は有しなかった。

それぞれが、互いを『危機』という高め合う認識で、独自の文明を進化させていった。

ザクスタンにおいては、ただ岩石を放り投げるだけだった『投石機(カタパルト)』が『砲弾投鉄機(マスドライバー)』へ――

ブリューヌにおいては、聖剣『デュランダル』、その兄弟剣『エクスカリバー』、双子剣『オートクレール』を派生鍛錬し――

ジスタートにおいては、ただ振り回すだけであった『竜具(ヴィラルト)』もまた、『竜技(ヴェーダ)』へ発展したように――

特に直面した問題は、ジスタートが誇る戦姫の竜技(ヴェーダ)だった。主と認める選定基準が、竜具の人格(パーソナリティ)に一任されるため、次代と先代の戦姫の邂逅など皆無といえる。要するに、一子相伝のシステムが確立されていなかったのだ。就任中、戦姫が『人』と『魔』の抗争にて蓄積していった『戦闘記録―知識』・『戦闘技術―竜技』……二つのヴェーダを後世へ継続することは、最重要課題となる。
知識は力なり。
これは、ある偉人が遺した言葉だ。
知識だけでは、いかなる結果も生み出すことはできない。
力だけでは、結果を生み出す方法に気づくことはできない。
知識を力で表現するには、なにより『言葉』……意志をもつ竜具と『疎通』することで、竜具一体の自然現象を再現することに成功する。
その言葉は、自然原理に干渉する音声入力(ボイスコマンド)として、竜具に定着していくこととなる。
竜の言霊は全て自然現象に何等かの影響をもたらす言い伝えをもとに、竜の部位を遊び心から名付けたという。
すなわちアリファールには―

竜の『牙』アリファール・竜具実刃兵装(ストライク)

竜の『
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