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とある科学の傀儡師(エクスマキナ)
第82話 外道
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「それで彼の能力を?」
「そうだな......はっきり言えば『賭け』だな。それぐらいしか思い付かねぇ」

一応、術者に写輪眼を使って操り穢土転生の術を解除させる事も考えているが、今回は呼び出した者が『黒ゼツ』で呼び出されたマダラの身体を乗っ取っている。
僅かに遺ったチャクラでマダラと写輪眼勝負を挑むのは無謀と言わざるを得ない。

今は『オレ』が死んでいると思い込んでいるこそ、絶大な力を得たゼツの裏を掛ける。
『死』は自然界ではありふれた手段だ。
食物連鎖や生と死の二元論を話したい訳ではないが、生きているモノは死を間接的に理解している。
死ぬとどうなるか知っている。理解している。
だからこそ、それを武器に使うモノもいる。
生き残る為の武器に使う。
有名所では『擬死』.....つまり死んだふりだ。
諸説あるが、生物は動いてこそ『生物』と云える。動いているモノが獲物であり捕食される危険性があった。
よって動かなくなる事で生物の枠から外れて『死物』となった場合。捕食者の認識からズレていく。
死んだモノについて考えない。
死者も生者について考えない。

そこに漬け込む以外に勝機が見出せなかった。

「あまり時間がねぇな......さっさと行くぞ」
「えぇ......」
サソリが警策の髪を揺らしながら踵を返してやたら豪華な門扉を開ける視界の下側に何か緑色の物体が縮こまっているのに気が付いて、咄嗟にナイフを構える。
「「!?」」

「やっと開きました.....さすがに待ちくたびれたケロ」
縮こまっていた緑色の物体が立ち上がると足先まである長い白髪にカエルの面を着けた全身緑の着ぐるみを着た女性がこちらを大義そうに見上げている。
「......」
「......」
「......」

いや!誰だー!?お前
カエル!?

しばらく硬直状態が続いた後にカエル女は腕を伸ばすと決めポーズをして両腕を頭に持ってくると身体を左右に振り始めた。
「ミュージックスタート......」
「......」
思い切りカエル面がバタバタと動いて吸気音が響く中で手拍子をしながら音頭を取り出した。
「?パーパカパンパン〜パーパカパンパン」
お前がミュージックやるんかい!!

サソリ達の怪訝そうな表情を無視してカエル女は手を腰に当てて踊り出す。そして決めの歌があるらしくヘンテコなメロディーに合わせて歌いだした。

?アマガエル ミドリガエル
トーノーサーマガーエル
色んなカエルがいるけれど
名前を知らなきゃやってられん
?ブジカエル サキカエル
ヨーミーガーエル
いつでも貴方にバッコンギッタン〜

「はい!」
「......?」
「あのー、何か反応してくれないと困りますね。私が駄々滑りみたいじゃないで
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