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ハルケギニアの電気工事
第01話:私は何処?此処は誰?
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 窓から見える景色は、どう見てもさっきまで見えていた真冬の雪景色とは違っていた。

「………えっと?雪がない?何か何時も見えるより木が多くなったような。というか、此処はいったいどこの森だ!?」

 現代日本の風景では富士の樹海か白神山地若しくは知床岬の森とか?それ位に見える樹の数。
樹の種類も杉や松のような見慣れた針葉樹には見えない。
それどころか見た事もない樹ばかりで、木の実がたくさん採れそうな綺麗な広葉樹が鬱そうとした森を形成している。
 何がなにやら判らないまま、衝撃にふらつく頭を我慢しつつ起き上がった。
 窓に近づいて思いっきり窓を開けてみる。
本当なら外からは凍てつくような冷気が吹き込んでくるはずだったが、次の瞬間、外からは聞いた事のない鳴き声が聞こえ、色々なにおいが鼻に飛び込んできた。

「栗鼠とかウサギとかいっぱいいそうだな。これだけの森なら狐とか鹿もいるだろう。
じゃなくて!!どうみても日本じゃないぞ?狐や狸どころか、もしかして熊とか出るんじゃないか?」

 異常な状況に陥っているのは、感じとしては解るのだ。しかし、頭の方が働かなくて、どうしたら良いのかさっぱり解らない。
 こんな状況にいきなりおかれた人間が出来る事など、たかが知れている。
一気にパニックを起こしそうになった時、いきなり後から頭を叩かれた。

「いって〜!!?」

 頭を押さえた俺が涙目になりながら後を振り向くと、そこにはどっかで見たことのあるような白髪、白髭、そのうえ白い着物といった老人が変にねじ曲がった杖を持って立っていた。

「爺さん!いきなり何すんだよ!!そんな杖で人の頭を叩いたのか?何考えてんだ!?痛いんだぞ!だいたい、いったいどっから入ってきたんだ?」

「誰が爺さんだ。誰が! 全く礼儀を知らん人間だな。」

「何が礼儀だ。初対面で後からいきなり人の頭を叩くような爺さんの方がよっぽど礼儀知らずだろうが!」

「爺さん、爺さんとうるさいわ!わしゃ神様だ!頭が高いわ。下がりおろ〜!!」

「はあ!?何おかしな事を言ってるんだ?おい爺さん、あんたは水○黄門様か?それなら助さんや角さんはどこに行った?それともパチンコにでもはまってるのか?大体神様だ?どう考えてもおかしいだろう?
まったく、どこの病院から逃げてきたのか知らないけど、今お迎え(救急車)呼んでやるから大人しくしてろよ。(まだ、春は遠いのに可哀想に………。しかしどこから入ってきたんだ?警備の人間は何やってんだか)」

「返す返すも失礼な男よの。この儂を捕まえて頭がおかしいというのか?これだから最近の若いもんは」

「ちょっとまて。最近の若いもんはって、俺はもう46だぞ?若いって言われる歳じゃね〜わ!!」

「何を言っておるのか。わしら神から
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