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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
第16話『乱刃の華姫〜届かぬ流星への想い』
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、シーグフリードは『事実』で切り返す。

「これ以上の戯言は無用だ。ガイ――来い……貴様の『幻想(せいぎ)』を砕いてやる。弱くなったお前をこれ以上見ていると、胸糞悪くなるだけだ!」

フィグネリアには到底、銀髪の人物の言葉が信じられなかった。
前日に討伐した夜盗戦を、この目で見ているからわかる。だからこそ、シーグフリードの言葉の意味が分からなかった。

なぜか、フィーネの瞼には、「このままでは取り返しがつかない」ような気がして――
獅子王凱が遠くへ、遠くへいってしまうんじゃないか?
言葉にも行動にも表せず、フィーネはただ二人の行く末を見守っていた。

勇者――獅子王凱は『銀閃(アリファール)』を――

黒衣――シーグフリードは『黒炎(エヴァドニ)』を――

それぞれ互いに刃を抜き合い、そして、『牙』をかみ合っていく!

「さあ始めよう。二人だけの『代理契約戦争(ヴァルバニル)』を!!」

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