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ドリトル先生と悩める画家
第四幕その三

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 ジップも言います。
「先生が嫌いな筈がないよ」
「じゃあそのウィンナーティーを飲んで」
 チーチーはその飲む先生を見ています。
「一服してだね」
「また論文を書く」
 ホワイテイィはパソコンの画面の書きかけの論文を見ました。
「そうするんだね」
「何だかんだで先生も働いてるね」
 ダブダブの口調はしみじみとしたものでした。
「講義に論文にってね」
「そうそう、日本に来てからね」
「先生何かと働く様になったね」
 最後にオシツオサレツが二つの頭で言いました。
「大学の教授さんになって」
「そうなったね」
「うん、お給料もいいしね」
 先生もそのウィンナーティーを飲みつつ言います。
「僕の生活はかなり変わったよ」
「何か僕が勧めてだったけれど」
 王子は先生に日本に来てはと勧めたその時のことを思い出しました、王子が飲んでいるのはレモンティーです。
「先生にとってかなりよかったみたいだね」
「うん、何もかもがね」
「先生にとってだね」
「いいみたいだね」
 実際にというのです。
「いや、本当に」
「それは何よりだね」
「学問を好きなだけ出来て美味しいものは一杯あって」
「日本にはね」
「本も沢山ある国だからね」
 日本、この国はというのです。
「英訳の本も手に入るし」
「あれっ、そうなんだ」
「そうした本屋さんに行けばね」
 ちゃんというのです。
「ネットでも買えるけれどね」
「そうした本屋さんに行けば」
「イギリスで英語以外の本を探すよりもね」
「楽になんだ」
「英語の本も手に入るよ」
「それは知らなかったよ」
 王子もでした。
「それはね、けれどね」
「それならだね」
「僕もそうした本を読んでみようかな」
「そうしたらいいよ」 
 笑顔で答えた先生でした。
「英語の本にも素晴らしい本が多いからね」
「だからなんだよね」
「うん、読んでね」
 そしてというのです。
「楽しめるよ」
「それじゃあね」
「そう、読んでね」
「僕も楽しむよ」
「英語でしかない本もあるからね」
「そうそう」
「日本語でいしかないものもあれば」
 このことはそれぞれの言語で同じです。
「英語だけのものもあるんだよね」
「それぞれの言語を知ってるとね」
「楽しむが増えるよ」
「知っているだけだね」
「そういうことだからね」
「うん、じゃあ行ってみるよ」
 そうした本屋さんにもとです、王子は言いました。
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