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ロザリオとバンパイア〜Another story〜
第61話 宣戦布告 カイトはライバル?
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だった。

 男達が完全にいなくなったのを確認すると、モカはゆかりを連れてこの場所から移動をした。
 
 そして、場所は校庭に備え付けられているベンチ。

「あっ ありがとうございますっ 助かったです〜! わたし、仙童紫(せんどうゆかり)っていいます」

 ゆかりは助けてもらった2人にお礼を言っていた。
 モカもカイトも笑って応えていた。

「いいのよ。ねぇ カイト! つくね!!」
「まぁ、ああ言う嫌味なやつは好かん。それに 別に大した事した訳じゃないし、礼を言われる程の事じゃないよ」
「うん。そうだね…… (オレ、なんにもしてないけど………)」

 気にしなくて良い、と言っているが やはり助けられた側はそうはいかないのだろう。ゆかりは 頻りにお礼を言っていた。だから、モカは話題を代えた。

「あっ! そーだ。聞いてたよ? ゆかりちゃんは同級生なんだけど11歳なんだってね? その上テストは1番なんだよねっ? 頭良いんだねー ゆかりちゃんて。その服も素敵だし」
「(11歳って小学生??)」
「へぇ…… そりゃ凄い。 この学園のレベルは決して低くないのにテスト1番も大したものだな」

 カイトとモカの2人でテスト結果の事を褒めていた。上位に位置するカイトとモカよりも圧倒的に上なのだから、尊敬できると言うものだ。
 それを訊いて、ゆかりは照れてしまっていた。

「……やっ そのっ 素敵だなんて…… そんなことないですっ…… わ、私なんてっ………!」

 ゆかりは、その後モカの顔を何度かちらちらと見た後に。

「ステキなのはキレイで優しいモカさんの方です〜 だって実はわたし―――……」

 モカに勢いよく抱きついた。

「わたし モカさんが好きなんです〜〜」
「きゃあ!!」

「「えええーーーー!」」

 突然の抱き着きに当然ながら驚くカイトとつくね。同性同士でも抱き合う場面など早々に見られるものじゃないから。(カイトやつくねは経験が沢山あるけれど、それはそれ、である)

「隣のクラスのモカさんを見かけるうちにだんだん好きになっちゃったんです……。 助けてもらった今心が決まりました! 付き合ってください! ……嫌ですか? こんなわたしじゃ……」

 抱き着いた後はまさかの告白タイムだった。一気に飛躍しすぎてる気もするから、モカは慌てていたけれど、拒絶するのは可哀想だという事で。

「え……と、あの友達なら………」

 可哀想だという事もあるが、ゆかりの勢いが強くて押し切られたと言うのが正解だった。
 モカの言葉を訊いたゆかり。普通「友達から〜」と言うのは所謂 そう言う目では見られない。お付き合い出来ない、と言われているも同然なのだが、異性同士だという訳じゃないし、ゆかりに
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