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フルメタ妄想最終回
05
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「キーーッ、貴方こそ人類丸ごと滅ぼそうなんてどうかしてますっ!」
 女の戦い?が続き、二人の醜悪な部分を見せつけられるソースケ。
 カナメの独り相撲というか、半分テッサに支配されて結構なドッタンバッタンの大騒ぎだった。

「チドリ、吐け、この装置で何をしようとした?」
 テッサと揉めている間に、目の前に突きつけられたロケットランチャーの大迫力に、さすがのウィスパードでも回避不可能と判断したカナメは両手を上げて降参した。
 このまま発射されても心中にはならないで、入口で控えているレーバテインが「搭乗者保護のためラムダドライバを使用しました」とか言ってソースケだけ守ったりするかもしれない。
「フンッ、あんたの足元にオントンジャワ海台ってのがあるのよ、深さ30キロもあるクソな分厚いマグマが煮えたぎってるわ、これが吹きだしたら海の中の魚も全部塩茹でになって、クジラだって塩焼きよ」
「何だと? それではやはり人類も」
「は? 人間、生きて行けるわけがないでしょ? 酸素も無くなるし、硫黄や硫化水素吸ってみんなあの世行きよ。噴火の向きにもよるけど、地球の公転周期とか軌道が変わるぐらいの爆発よ 灼熱地獄になるか全休凍結ね」
「クソッ、その破壊力はTNT火薬にして何トンになる?」
 爆発力が理解できず、つい業界用語で聞いてしまうソースケだった。
「さあ、富士山の爆発の八千万倍ぐらいって書いてあるわ」
 ネットによく出る解説で、イエロ−ストーンで富士山の2500倍、七万年前に終局噴火を生み出して、人類を千組程度のカップルに減らして遺伝の多様性を消したトバ火山でも3000倍程度、ペルム紀の大絶滅を起こしたシベリアトラップでも400万倍程度なので、文字通り桁が違う。
「悪魔め……」
 カナメの中のテッサ部分が死なないように、ナイフで始末する方法がないか考えたが、左半身だけ生かすような殺し方は知らなかった。
「さあ、サガラ軍曹、このクソビッチを今すぐ射殺してください、これは命令です」
 左手でカナメ本体の顔を殴り続け、右手と攻防しているのを見せられ、ウィスパード同士の戦いの内容をなんとなく察したソースケ。
「それは良いのですが、大佐殿も半分死んでしまうのでは?」
「構いません、人類の為です」
「ハッ、了解しました」
 せめてテッサにダメージが及ばないよう、右脳を残して左脳を破壊するためグロッグを抜いた時、異変が起こった。
 大きな地震が起こり、耐震設計されていた軍事施設にも被害が及んだ。
「ハッハー、チェックメイトよ、もう何もしなくても噴火は起きる、止める方法なんてないわ、とんでもない爆発が起こって、グハッ!」
 そこで黒い表情のまま笑うカナメにも異常が起こった。
「つ〜か〜ま〜え〜た〜〜〜〜」
 地獄の底から響くような声、それ
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