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魔法少女リリカルなのは 絆を奪いし神とその神に選ばれた少年
第四十二話 悲劇、そして……
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の問題であった。

「少し追いつめられたからって自殺するなんて……」

るいのそんな言葉に

『少し……?』

突き立てられたままのシンが怒りを込めた声音でそう言う。

『あれが、少し?マイスターにとって、居場所というのは特別な物なんだ!生まれてきた居場所を無くして……その上、生きる事さえも否定されたんだぞ!?それをお前は少しの言葉で済ませるのか!!??


シンは彼女が前世での全の幼馴染という事を完全に忘れていた。いや、既にそんな物に当てはめたくないとさえ思っている。なぜなら全に止めを刺したのは実質彼女だからだ。

「おい、そこをどけ!!」

「み、ミサキ執務官!?」

聖達を無理やりどかしてやってきたのはミサキだ。ミサキは目の前の惨状を見て愕然とする。

「み、ミサキ執務官!ミサキ執務官なら治せ「無理だ」……え?」

聖はどうにか治せないかとミサキに聞こうとするが聞く前にミサキは無理と一蹴する。

「全は正確無比に首元の動脈を切り裂いている。動脈を切り裂かれたら最後……殆ど、助からん」

「………………………………」

その時。パクパクと、声にならないが確かに全は口を動かして何かを伝えようとしていた。

「なんだ、全?」

ミサキは全の最期の言葉を必死に聞き入れようと口元に耳を寄せる。

本当に、ごく小さな音だったが確かにミサキは聞いた。全の最期の言葉を。

「…………わかった。宮坂」

「は、はい?」

「お前に全からだ…………………………幸せにな、智。だとさ」

「……………………………え?」

その時、智の記憶が再び蘇る。そして記憶が戻ってきた直後、るいは涙が抑えられなかった。

「わ、私……私が、全を……東馬を…………いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

そんなるいの悲鳴をかき消すかのように雨が降り注ぐ。こうして橘全の生は終わりを迎えた。






「「間に合わなかった…………」」








そんな聞いた事のある二人の声を最後に……。









































































「違う…………!」






























金色の瞳が、そう呟いた。
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