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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第87話:家族の問題。家族で考える。
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着させたピエールとスノウが横たわってる。

このままじゃいけない……そう思い重い身体を起こして辺りを見回す。
最初に視線を向けたのは時計……既に朝食の時間も終わっており、どちらかと言えば昼に近い時間帯だった。

次に目に入ったのは桶半分に水が張ってあり、側には綺麗なタオルの山。
これはリュカが用意してくれた物だと思われる……お風呂に入るにしても、一旦は服を着なければならない訳だし、今の状態で服を着るのには抵抗があるから、身体を拭いて着替えてから浴場に行くようにとの気遣いだろう。

そして、そんなタオルの山と同時に見付けたのは、我等3名の着替えだ。
下着だけでは無く、人前に出ても問題ないような服装を、各々の部屋から持ってきてくれてたみたいだ。しかも、昨晩着てた服は既に洗濯用のカゴに入れられており、上級メイドのジョディーが取りに来れば渡せる状態になっている。

何て気が利く夫だろうか……至れり尽くせりではないか。
以前、悩み事で酒に逃げた時は『()に逃げれば良いのに!』と思ったが、気が昂ぶった時のセッ○スがこれ程までに激しいと知り、考えを改めようと思う。常人が3人がかりでもダウンしてるんだから、今後は酒に逃げて貰うようにしよう。

そう心の中で誓いながら、ノッソリと起き上がって身体を拭く。
私の動きに気が付いたピエールとスノウも、私と同じ様に自らの身体をリュカが用意してくれたタオルで清める。

知った仲だが、むしろそれがこの状況を恥ずかしくさせる為、3人とも無言で身体を拭き、用意されてた服に身を包んでると、「(コンコン)ビアンカ様……洗濯物を取りに来ました」とジョディーが扉をノックした。

「あ……ありがと……」
まだ完全に着替え終わってなかったし、この3人がリュカを交えてたとは言え昨晩全裸で乱れてたと言う事を知られたくなかったので、彼女には室内に入らせず腕だけを出して洗濯物の入ったカゴを差し出した。

こんな失礼な態度で洗濯物を渡した事は、後で謝ろう。
でも今は見ないで……私達の痴態を知らないで!
お願い!!

ビアンカSIDE END



(グランバニア城・宰相兼国務大臣執務室)
ウルフSIDE

今回の件は隠す事無く城内の者に知らせる事となった。
勿論、政務に携わる深さに合わせて知らせる情報の深さも変更するのだが、取り敢えず俺のスタッフにはマリーが前世の記憶を持ってるって事以外、全てリュカさんの口から説明された。

此処での説明が終わると、リュカさんは軍務大臣室へ赴き同じ様に自ら説明するらしい。
ただし軍の連中には俺がマリーから情報を得たって事すらも言わないらしい。
その事も宰相スタッフに言ってあるので、マリーの事が巷で噂になったら、イの一番に疑われる部署になる。そう言う説
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