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風魔の小次郎 風魔血風録
88部分:第八話 聖剣伝説その十一
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れはどういうことだ」
 蘭子は今の霧風の言葉に眉を顰めさせた。
「見えているのに見えていないだと」
「普段は見えないのだ」
 霧風はそれに応えて言う。
「しかし眼帯を外し超能力を発動させた時」
「見えるというのか」
「そうだ。しかしだ」
 今度は劉鵬が述べた。
「超能力の発動はかなりの気力と体力を消耗する」
「そうなのか」
 蘭子はその話を聞いてあることに気付いた。
「それでか。今の竜魔は」
「そうだ。そのせいでだ」
 劉鵬は今の蘭子の言葉に頷く。
「幸い今は命に別状はないがそれでも」
「力を使い過ぎればだな」
「そういうことになる」
 霧風も言った。
「暫く動くことはできない、どちらにしてもな」
「何故そこまでする」
 蘭子は話を聞き終えてから彼等に問うた。
「竜魔は。命をかけてまで」
「主の為には命を賭けて戦う」
 霧風の言葉だ。
「それが我等忍」
「そういうことだ。だからこそだ」
 劉鵬もそれに続く。
「竜魔も。また俺達もな」
「わかっているつもりだったがな」
 蘭子はそこまで話を聞いて沈痛な声を出した。
「しかし。それでも」
「納得してくれとは言わない。だが」
「そういうものだというのは知って欲しい」
「・・・・・・わかった」
 二人の言葉に頷く。それで承知することにしたのだ。

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