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勇者番長ダイバンチョウ
第18話 デスマッチ!掟破りの必殺破り!?
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 海は広い。
どれ位広いかと言われると、心の広いと言われてる人の懐よりは確実に広い。
どんなに広い心を持っていると自負したところで、この広大な海程広い心を持った人間はいないだろう。
 少なくとも今のところはだが―――
 空を照らすは満点の星とまん丸く輝く月の明りだけ。
日本近辺の広大な海は正に静かで平和そのものと言った光景を写し出している。
そんな海の上を悠々と一隻の大型タンカー船が日本へ向けて進路を取っているのが見える。船内には他国から輸入した代物でさぞかし満杯になっている事であろう。
 中身は何か、それは別に問う必要はない。
何故なら今回の話とは関係ない事だし。
 
【ひっひっひっ、壊し甲斐のある船だぜ!】

 突然、タンカー船の横腹の水面が盛り上がる。
水しぶきを上げてタンカーを今にも襲おうと巨大なクラゲ型の宇宙人が姿を現した。
 ゴクアク組が密かにダイバンチョウ攻略用にと送り込んだ海洋惑星出身のクラーク星人だった。
 陸上では無敵を誇るダイバンチョウでも海中では果たしてどうだろうか。その疑問を探るべく密かに送り込まれたのがこの宇宙人だ。
 そのクラーク星人が憎きダイバンチョウに挑戦状を送るべく呑気に海上を航海していた大型タンカー船を襲撃しようと海上へと姿を現してきた。
 タンカー船内では突如現れた宇宙人を前にして船員達が皆パニックに見舞われている真っ最中であり、まともに航海できる状態ではない。
 ましてや、このクラーク星人を相手に逃げに徹したとしても即座に追いつかれてしまい海中へ沈められてしまうのは目に見えている。
 どの道タンカー船の命運は火を見るよりも明らかな事と言えた。

【この俺様の潜んでいた海域を渡ったのが運の尽きよ! このクラーク星人様の最初の犠牲者になる事を喜んで地獄に……うん?】

 今にもクラーク星人が襲い掛かろうとした矢先の時だった。
 クラーク星人は何かの気配を感じ取った。
 それも、今襲おうとしている地球人の気配でもなければあの憎きダイバンチョウの気配でもない。
 全く別の気配だった。
 一体何者なのか。
 他にもダイバンチョウを倒すべく送り込まれた宇宙人であろうか。だが、仮にもしそうであれば連絡を寄越す筈。それがないとなれば一体何者なのか?

【誰だ、この俺様に挨拶もなしに通り過ぎようとする無礼者は!? 今すぐに姿を現して名を名乗りやがれ!】

 姿が見えず気配だけが感じ取れる。
 クラーク星人は姿の見えない相手に向かい空しく喚き散らした。中には相手を適当に罵倒するような言葉もちらほら見受けられる。
 だが、気配の主は一向に姿を現そうとしない。
 いい加減苛立ちを感じ始め出した正にその刹那だった。
 突如、クラーク星人の周囲を覆うかのように猛
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