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風魔の小次郎 風魔血風録
71部分:第七話 力と力その七
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はり自信に満ちた言葉だ。
「そうか。それでは」
「そうだ。見ろ!」
「むっ!」
 たまたま何故かそこにあった巨大な岩石を持ち上げてみせてきた。しかも頭上に。
「これが貴様にできるか!」
「馬鹿にするな風魔!」
 そして黒獅子もそれに乗る。乗るとすぐにまたしても何故かそこに置いてあった巨大な岩石を持ち上げてみせる。これまた劉鵬と同じく頭上にだった。
「俺にもその程度はな!」
「やるな!」
「貴様こそな!」
「あっ、面白いおじちゃん達がいるぞ」
「ほんとだ」
 しかもこの時に何処からともなく幼稚園児達が何人も現われ。二人に群がってきたのだった。
「お菓子頂戴」
「お煎餅」
「おい、ちょっと待て」
「何でこんなところに子供が」
「しかも俺がおじちゃんだと!?」
「劉鵬、御前だろう」
「いや、御前だ」
 二人はいきなり子供達にまとわりつかれて困った顔になる。そんな話をしている間に話は終わった。あれこれしていたがやがて二人は別れた。柳生屋敷に戻ると竜魔がいた。門のところに彼が立っていたのである。

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