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風魔の小次郎 風魔血風録
63部分:第六話 霧の中でその十
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こで戻って来た兜丸が小次郎に対して言う。
「御前はただの助っ人だろうが」
「何だよ・・・・・・って御前も勝ったのか」
「ああ、雷電は当分動けない」
 勝ったことを一同に勝ち誇った笑みで伝える。
「後は霧風だが」
「霧風なら問題ない」
 竜魔がここで告げた。
「既に気配は風魔の屋敷に戻っている」
「そうか、あいつも勝ったんだな」
「闇鬼は戦線離脱。これで残る夜叉は五人」
「よしっ」
 劉鵬はそれを聞いて左手の拳を右手の平に撃たせて笑みを浮かべる。

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