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星河の覇皇
第六十三部第一章 次期総統その二十

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「ビールの中に生卵を入れてだ」
「それが朝食となるのでしたね」
「簡単なエネルギー補給だ」
 食欲のない時のだ。
「朝はこれで済ませる時もある」
「そこがフランスとは違いますね」
 カミュはケーキをフォークで食べそのうえでブランデー、ロックにしてあるそれを飲みつつそのうえで述べた。
「我々はまた違いまして」
「飲む時はだな」
「軽く済ませるのではなく」
「ワインやブランデーをだな」
「本格的に飲みます」
 そうだというのだ。
「特にワイン、シャンパンを」
「面白い違いだな」
「私も朝食欲がない時もありますが」
「ビールの中に生卵を入れて飲むことはせずにだな」
「牛乳ですね」
「それを使ってだな」
「その中にパンを入れてです」
 そして柔らかくして、というのだ。
「そうして食べることが多いです、私は」
「そうなのか」
「若しくはオートミールか」
 大麦の粥だ、大麦を炊いてそこに牛乳を入れて食べる。すぐに食べられるが案外腹持ちがよかったりする。
「そういうものです」
「オートミールか。あれも確かにな」
「朝食欲がない時にですね」
「食べるな、確かに」
「あれもまたいいですね」
「食欲がなくとも食べられるしな」
「リゾット等も」
 イタリアの米の粥である、こちらは。
「食欲のない時には有り難いです」
「その通りだ、そして今はな」
「こうしてブランデーを楽しみ」
「甘いものもだ」
 それもまた、というのだ。
「共に楽しもう」
「こうして、しかしこのブランデーは」
 ケーキと共に飲みつつだ、カミュは話した。
「かなりの絶品ですね」
「そうだろう、シャンパーニュ星系のものだが」
「あの星系の産ですか」
「一つ素晴らしいものを見付けてだ」
「それがこのブランデーですか」
「思わず掘り出しものだった」
 こうも評するのだった。
「思いも寄らぬ味だ」
「我々が飲んでもそう思える位ですから」
「これはかなりのものだ」
「そうですね、特に菓子類と合うのが」
「いいな」
「氷を入れてもいいです」
 ロックにしてもというのだ。
「これなら幾らでも飲めます」
「私もだ、最近ブランデーといえばこれだ」
 この酒ばかり飲んでいるというのだ。
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